AE86、R32スカイラインGT-R、80系ランクル…人気車なぜ型式で呼ばれる?
車両型式がカブった例
実は、まったく違うメーカーの車でも車両型式名が偶然同じになってしまった例もあります。一例をあげてみましょう。
「LA-GD3」「LA-GD3」:ホンダフィットとスバルインプレッサに自動車排出ガス規制の識別記号(LA)まで含め、全く同じ車両型式名を持つモデルがあります。
「DBA-GK6」「DBA-GK6」:こちらも、フィット(現行モデル)とインプレッサG4(現行モデル)で排ガス規制識別番号、車両型式名ともに上記と同様、完全にカブっています。
このほか、「GE6」「GE7」でも同様。フィットとインプレッサはカブりまくってます。発売時期もほぼ同じ時期ですが、不都合はないのでしょうか?
また、時代が全く異なりますが、日産スカイライン2000GTと、トヨタパッソは、ともに車両型式名が「KGC10」です。
ところで、皆さんはマイカーの車両型式をご存知でしょうか。車両型式? どこに書いてあるの? と思った方は、車検証や登録事項等通知書に記載されていますので確認してください。型式を覚えておくと、自動車保険の見積もりをする際や、車の各種パーツを注文する際にも便利です。また、チャイルドシートを取り付ける際の車両適合を確認する際にも必要です。
また、自動車メーカーからリコールが出た際、エコカー減税の対象になるかどうか? と言ったときにも型式をベースに調べることになりますので、知っておいて損はないと思います。
【了】
Writer: 加藤久美子
山口県生まれ。学生時代は某トヨタディーラーで納車引取のバイトに明け暮れ運転技術と洗車技術を磨く。日刊自動車新聞社に入社後は自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。公認チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。