AE86、R32スカイラインGT-R、80系ランクル…人気車なぜ型式で呼ばれる?
型式番号がのちに車名となったトヨタ「86」
トヨタ「86」(ハチロク)は2012年4月に発売されたトヨタのFR2ドアクーペです。86という車名の由来は、1983年に発売された車両型式「AE86」に由来します。
トヨタ自動車では、命名の理由を「かつてのAE86のように長年にわたってお客様に愛され、お客様とともに進化するスポーツカーを目指して命名しました」と述べています。
現代のトヨタ86は「AE85/86、AE91/92、AE100/101」の系譜を引き継ぐものではなく、まったく新しい車として開発されていますが、「FRの2ドアクーペボディ、比較的低価格、大排気量やハイテク制御に頼らずクルマ本来の気持ちよい運転を楽しめる」といった、AE86と共通する「スピリッツ」を多く継承しています。
なお、トヨタ86が世に出てからは、AE86と区別するために、それまでの「ハチロク」はAE86と呼ぶことが一般的になりました。またトヨタ86の車両型式は「ZN6」ですが、まだ一度もフルモデルチェンジをしたことがないこともあり、この型式名で呼ばれることはほとんどないと思います。
型式番号以外の数字で愛称的に呼ばれる例
型式番号以外の数字で愛称的に呼ばれる車と言えば、(トヨタ86もそう言えばそうですが)、ランドローバー・ディフェンダーのようにホイールベースの数値(インチ)で呼ばれる車もあります。車名の一部にもなっていますが、ディフェンダー「90/110/130」はそれぞれ90(ナインティ)、110(ワンテン)、130(ワンサーティ)と呼ばれています。いつ頃から呼ばれていたのでしょうか?
ランドローバー専門店「ツインランド」代表、生井幹雄さんに聞いてみました。
「ホイールベースで呼ぶ方法はランドローバー独特ですね。昔は88/109と呼称していましたが、クラシックレンジが出てホイールベースが延長され90/110と呼ばれる様になりました。ランドローバー社ではホイールベースの長さをインチ表記で表示していましたので、そのままラインアップの呼称にも使われました。」