道路を運転していると、様々な道路標識に出会います。その中には「青い斜めライン（スラッシュ）」が入った標識を見かけることがあります。

　この標識、実は非常に重要な意味を持っているのです。見落としがちですが、知っておくと運転がスムーズになる補助標識の役割について詳しく解説します。

　運転中に頻繁に目にする道路標識。ドライバーへの案内や危険警告をするだけでなく、守らないと交通違反になる規制標識など、その意味を知っておくことは大切です。

　道路上には、ときどき規制標識と一緒に「青い斜めスラッシュ」というデザインの標識が並んでいることがあります。

「白地に青いスラッシュ（○／）」のこの標識、実はとても重要な意味を持っているのです。

　この「謎の青いスラッシュ標識」は、何を意味しているのでしょうか。

　実はこれ、「補助標識」と呼ばれるもので、本標識の効力や対象など、その現場に応じた補足をおこなう役割があります。

　特に青いスラッシュの補助標識は「標識の示す規制範囲は、ここまでですよ」という「終わり」を意味しています。

　たとえば「駐車禁止」の標識の上にこの青いスラッシュの補助標識があれば、「駐車禁止はここまでです。ここから先は駐車禁止ではありません」ということになります。

　また、「制限速度」を表す標識の上に青いスラッシュがあれば、「速度制限ここまで」という意味に。速度制限が無くなると、全国共通の「法定速度」が適用されます。

　つまり原則として一般道では60km／h、高速道路では100km／hといった速度制限に戻るのです。

　この意味を知らなければ、無意味なノロノロ運転で後続車へ迷惑をかけてしまう可能性もあります。

　SNSでは「青いスラッシュを知らなくて、ずっと30km／hで走り続けてしまった」「後ろのドライバーに迷惑かけてたかも…」といった声も見られます。

　道路標識には多くの種類があり、メインとなる「本標識」と、本標識の意味を補足する「補助標識」に分類されます。

　さらに本標識は次の4種類に分けられます。

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　1. 案内標識: 目的地までの方面や距離などを示す標識（青地に白文字で方向が描かれたものが多い）
　2. 警戒標識: ドライバーに注意深い運転をうながす標識（「踏切あり」や「動物が飛び出すおそれあり」など）
　3. 規制標識: 禁止や規制、制限などを示す標識（「一時停止」や「駐車禁止」、「最高速度」など）
　4. 指示標識: ドライバーが通行する上で守るべき事項を示す標識（「横断歩道」や「優先道路」、「安全地帯」など）
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　補助標識は、これらの本標識の上部または下部に付随する形で設置されます。

　例えば駐車禁止の標識の下に「日曜・休日を除く」「8-20」の補助標識が付いていれば、日曜日と休日を除いた午前8時から午後8時までの間、その道路は駐車が禁止されるというわけです。

　規制区間の始まりと終わりを示す補助標識にはいくつかの種類があります。

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　●規制区間の「始まり」を示す補助標識
　「右向きの赤色矢印（→）」
　「ここから」と記載された標識

　●規制区間の「終わり」を示す補助標識：
　「白地に青いスラッシュ（○／）」
　「左向きの赤色矢印（←）」
　「ここまで」と記載された標識
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