斬新「ヴェルファイア セダン」や「小さなスープラ」発表! “和製ローライダー仕様”の「グロリア」も登場か! NATS「東京オートサロン2026」出展車両の情報公開! 気になる“ベース車両”や製作過程とは?
カスタムカーはどのようにして製作される?
NATS成田校のカスタムカー製作は、学生が主体となって進める点が大きな特徴です。

製作は学生一人ひとりが「作りたいクルマ」を発表する機会から始まり、志を同じくする仲間が集まって3つのチームを結成します。
教員は予算や技術的な制約を考慮しながら、学生のアイデアを実現可能なプランに落とし込むサポートを行い、学生たちが希望するベース車両をリクエストすると、教員が予算やコンセプトとのバランスを調整して現実的な選択を提案。
製作期間は約6ヶ月で、企画書作成からパーツ選定、実際の製作、改造申請書類の準備を経て、卒業までにナンバー取得を目指します。
完成した車両は校内に展示されるほか、次のオートサロンのベース車両として再利用されるほか、イベントに出展されたり、一部の車両は博物館に寄贈されることもあるようです。
なお、カスタムカー1台あたりの予算は100万円で、学生たちはこの予算内でパーツ購入や車両準備を行います。

これらのプロセスのなかで、ビジネス視点も養うこともカリキュラムの一環として取り入れているといい、カスタマイズ科の科長である深沢知義氏は、
「学生たちは、もし自分たちがカスタムショップを経営し、お客様から依頼を受けた場合、どのくらいのコストで仕上げ、どのくらいの価格で提供するのかなどを想定した、採算管理の視点も学びます。
また一部のパーツや車両は企業から提供される場合もあり、学生たちは企業との交渉を通じて企画書を作成したり、企業先へ伺ったり、メールや電話で直接やりとりを行ったりします」
と、カスタム技術の習得以外の実践的な業務も行うことを述べていました。

カスタムカー製作にはカスタマイズ科や自動車車体整備科だけでなく、他の学科との協力も不可欠で、たとえば車検取得に向けて電子制御部分で研究科の教員の知見を借りたり、整備科と機材やノウハウを共有したりも行っているといいます。
こうした学科間の連携がNATSの車両製作を支える大きな力となっており、学生たちは互いに学び合い、専門分野を超えたチームワークでカスタムカーを完成させるようです。
※ ※ ※
NATS成田校の東京オートサロン2026への出展は、学生たちの情熱と創造力が結集した舞台です。
グロリアのローライダー、ヴェルファイアと融合したレクサスLS460、コペンベースのミニチュア・スープラという3台は、それぞれ異なるコンセプトで来場者を驚かせることでしょう。
予算や技術の制約の中でアイデアを形にする過程は、自動車業界の未来を担う若者の可能性を象徴しています。
東京オートサロン2026のNATSブースで、3台の車両がどのような反響を呼ぶのか、今から楽しみです。
Writer: くるまのニュース編集部
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