スズキの「ハスラー“クーペ”」がスゴい! 人気の軽が「“2ドア風”流麗ボディ」に刷新!? スタイリッシュすぎる「SUVコンセプト」とは
スズキがかつて公開した「ハスラー」に流麗なクーペシルエットを採用したモデルに対して、ネット上では多くの反響が集まっています。
流麗なボディが特徴の軽SUVに反響集まる!
軽ワゴンとSUVの魅力を融合させたスズキの「ハスラー」は、初代モデルが2014年にとしてデビューしたクロスオーバーです。
現行モデルは2020年に登場した2代目で、2025年4月の軽四輪車販売ランキングでは7029台を記録し第4位にランクインするなど、多くの支持を集めています。
そんなハスラーの派生モデルとして、かつてスズキはクーペスタイルのモデルを公開しており、その斬新なパッケージにネット上では多くの反響が集まっています。

2013年当時、スズキはそれまでの「実用性一辺倒」なイメージからの脱却を図り、「WAKUWAKUスイッチ for EVERYONE」という新たなブランドメッセージを掲げていました。
ユーザーのライフスタイルに彩りと遊び心を提供する戦略のもとに誕生したのが、東京モーターショー2013で世界初公開された参考出品モデルの「ハスラー」でした。
カテゴリーとしては同社の「ワゴンR」と同じ「軽ハイトワゴン」に属しますが、クロスオーバーSUVスタイルを取り入れた内外装が新鮮な印象を与え、来場者の注目を集めます。
同年12月に発売を開始すると瞬く間に人気モデルとなり、1代でワゴンRをしのぐスズキ軽の新たな柱へ成長するほどになりました。
そんなハスラーのワールドプレミアを後押ししたのが、同時発表されたコンセプトモデルのハスラー“クーペ”です。
最大の特徴は、SUVの力強さとスポーツクーペの流麗さを融合した独自のデザインにありました。
ルーフラインは後方に向けて鋭く下降し、軽自動車としては珍しい「ファストバックシルエット」を形成。リアドアのハンドルはCピラーに隠されたヒドゥンタイプを採用し、3ドアクーペのような印象を演出していました。
前後デザインはハスラーのイメージを継承しつつ、ヘッドランプやリアコンビランプに専用形状を与え、より彫りの深いスポーティな造形が与えられていました。
リアハッチには一体成型のウイング(スポイラー)を備え、空力性能にも配慮。専用デザインのアルミホイールにはボディ同色のアクセントが施され、足元もオンロード志向の仕様とされていました。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm。ホイールベースは2425mmで、軽自動車規格に収まっていますが、標準のハスラーより全高を35mm低く抑えることで、スポーティなスタイルを実現していました。
その完成度の高さから、当時市販化が期待されたハスラークーペですが、量産化には至りませんでした。
その後、2020年に登場した2代目ハスラーは、より角張ったボクシーなスタイルへと進化。「タフネス」「アウトドア色」を前面に打ち出し、クーペ路線とは異なる道を選択しました。
派生仕様として「タフワイルド」も登場し、SUVらしさを強調する戦略が継続されています。
一方、スズキはかつて「フロンテクーペ」や「セルボ」など小型スポーティモデルに挑戦してきた歴史もあります。
現行「イグニス」にもセルボを想起させるデザイン要素が残されています。
もし市販されていれば、軽のクーペSUVという新たなジャンルを切り拓いていた可能性を秘めたハスラークーペ。
市販されなかった今もなお、SNSやネット記事で再評価され続けるその存在は、自動車ファンの間で“幻の軽クーペSUV”として語り継がれています。
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