日産「新型パトロール“NISMO”」世界初公開! 歴代最強「495馬力」&“匠仕上げ”のV6搭載! 専用エアロパーツ&豪華内装も魅力の「大型スポーティSUV」UAEに登場!
日産の中東法人は、アラブ首長国連邦・ドバイで新型「パトロール NISMO」を世界初公開しました。どのようなモデルなのでしょうか。
新型「パトロール NISMO」初公開!
2025年6月25日、日産の中東法人(Nissan Middle East)は、アラブ首長国連邦・ドバイで開催された発表イベントにおいて、新型「パトロール NISMO」を世界初公開しました。

パトロールは、1951年に初代モデルが登場した日産のフラッグシップSUVです。
日本国内ではかつて「サファリ」の名称で販売されていましたが、2007年に販売を終了。
現在は中東、アフリカ、オーストラリアなどの海外市場向けモデルとなっています。
現行モデルである7代目は2024年9月にデビュー。
堅牢なラダーフレーム構造に先進技術を融合させたフルサイズSUVとして、特に中東市場で高い評価を得ています。
今回発表された新型パトロール NISMOは、7代目パトロールをベースに、NISMOのモータースポーツ技術を結集して走行性能を極限まで高めたモデルです。
発表イベントで、新型パトロール NISMOのチーフビークルエンジニアである小宮聡氏は次のように述べました。
「NISMOの全モデルは、モータースポーツのエンジニアリングと日常の利便性を融合させ、ドライビングエンスージアストの心を掴むクルマを目指しています。
特にパトロール NISMOは、地域の嗜好を尊重し、純粋なパフォーマンスに加え、路面とのエモーショナルな一体感を提供します」
ボディサイズは全長5295mm×全幅2070mm×全高1945mm、ホイールベース3075mmで、ベースモデルより全長が90mm、全幅が40mm拡大されています。
エクステリアには、NISMO専用の大型前後バンパー、ハニカムデザインのブラックメッシュグリル、レッドアクセント付きフロントロアグリル、延長されたリアスポイラー、フォーミュラEに着想を得たリアフォグランプを採用。
これらのパーツの一部はアグレッシブな印象を与えるだけではなく、ダウンフォースを増加させ、グリップ性能を向上させることにも寄与しており、優れた走行性能を実現しています。
足元には、RAYSと共同開発した22インチ鍛造アルミホイールを装備。
横剛性を高め、スポーティな印象をさらに際立たせます。
ボディカラーは、ホワイトパール、グレーメタリック、ブルーメタリック、ブラックパール、NISMO専用のステルスグレーの5色のモノトーンに加え、ブラックルーフのデュアルトーンカラーを用意しています。
また、NISMOエンブレムの赤い「O」や車体下部の赤いストライプは、「サーキットから公道へ」というNISMOの哲学を表しています。
インテリアはNISMOのレーシングスピリットを反映し、アルカンターラ素材のシートにレッドステッチ、カーボンファイバーパネルを採用。
ベースモデルと同じく3列シート8人乗りのレイアウトとし、黒と赤の大胆な配色で高級感とスポーティさを両立した空間を創出しています。
さらに、12.3インチの高解像度インフォテインメントディスプレイ、後席向け10.1インチエンターテインメントスクリーン2台を装備し、ワイヤレスのApple CarPlayおよびAndroid Autoにも対応。
実用性や快適性にも配慮されているのも魅力の1つです。
ほかにもNISMO専用装備として、ビルシュタイン製ダンパーを採用したチューニングサスペンション、強化されたボディ剛性、専用チューニングの電動パワーステアリングシステムを搭載。
これにより、セグメント初のゼロリフトを実現し、優れたハンドリングと快適な乗り心地を提供します。
搭載されるエンジンは3.5リッターV6ツインターボで、最高出力495馬力、最大トルク700Nmを発揮。
これはベースモデル比で70馬力向上しており、歴代パトロール最強の性能を誇ります。
トランスミッションは9速ATを介し、駆動方式は4WDを採用しています。
なおエンジンは、日産いわき工場の熟練工による手作業でのチューニングを受け、バルブクリアランスの精密な調整により最適なパフォーマンスを確保。
そしてNISMO専用チューンのエキゾーストシステムは、深いサウンドでドライバーの感性を刺激します。
新型パトロール NISMOの価格は44万9000UAEディルハム(日本円で約1780万円)で、同年7月よりアラブ首長国連邦やサウジアラビアなど中東地域で販売開始予定です。
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