全長4m以下! マツダの「小さな高級車」がスゴかった! 豪華インテリア×快適リアシート採用! “めちゃリーズナブル”だった上質コンパクト「ベリーサ」とは!
マツダ「ベリーサ」は一度もフルモデルチェンジせず12年販売され続けたセミトールワゴンです。一体どのようなモデルだったのでしょうか。
上質インテリア×快適リアシート採用!
これまでに販売されたクルマの中には、長期間フルモデルチェンジをせずに継続販売されたクルマが幾つも存在します。
例えば、マツダが2004年に発売したセミトールワゴンの「ベリーサ」は、使い勝手の良いコンパクトカーとして10年以上販売されたモデルですが、実は販売終了まで一度もフルモデルチェンジをしませんでした。
一体どのようなモデルだったのでしょうか。

当時のマツダが販売していた5ナンバー車(小型車)のうち、コンパクトなタイプは「デミオ(2代目モデル)」のみという状況でした。ラインナップの強化を目的に、コンパクトなショートワゴンの開発に着手しました。こうして誕生したのがベリーサです。
プラットフォームはデミオと同じ「マツダ・DYプラットフォーム」を採用。そのため、ベリーサのボディサイズは全長3975mm×全幅1695mm×全高1530mmとデミオとほぼ同じです。
また、エンジンもデミオと同じ、最高出力113馬力の1.5リッター直列4気筒DOHC「ZY-VE型」を搭載(トランスミッションは4速AT)。新モデルだったものの、中身はほぼデミオと同じという一台でした。
一方で、エクステリア・インテリアは差別化が図られています。
ベリーサのエクステリアは、全体的に丸みを帯びたスタイリッシュなフォルムになっており、ヘッドライトも横長のデミオとは異なるタイプを装備。デミオと比較すると「大人で上質なデザイン」です。
インテリアは「シックで上質な個性を追求したもの」になっています。例えば、センターパネルはチタン調のものを採用し、高級感を演出。オプションではあるものの、本革シートも用意されていました。
さらに、シート構造を変更し、リア空間を広げて快適性・利便性を高めているのもベリーサの特徴。他にも、「アドバンストキーレスシステム」を標準装備していた点や、高い遮音性、「メイクアップミラー」といった女性向け装備なども充実させています。
上質な造りでありながらも、幅広いユーザー層にマッチする汎用性の高さも兼ね備えていました。
にも関わらず、価格は153万3000円からとリーズナブル。デビューした2004年には日本カー・オブ・ザ・イヤーの特別賞「ベストバリュー賞」に選ばれています。
販売台数は大きく伸びなかったものの、ユーザーからの評価が高かったベリーサは、マイナーチェンジや特別モデルを追加しつつ、2016年まで販売。
その間、一度もフルモデルチェンジは行われませんでしたが、それだけ「完成度の高いクルマだった」ということでしょう。
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ベリーサはマツダの貴重なトールワゴン枠を長らく埋めていた貴重な一台です。
室内の広さや乗り味の良さは今でも高く評価されており、手ごろな価格で購入できるコンパクトカーとして、年式の経過した中古車としても人気の高い一台となっています。
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