日産が新型「リーフ」を世界初公開! 8年ぶり全面刷新! 3代目は「“流麗”クーペSUV」フォルムに 25年秋よりグローバルで発売へ

車載バッテリーの熱管理や外部給電機能も新たに搭載

 パワートレインは、温度調整機能を備えたリチウムイオンバッテリーが2種類用意されています。

 52kWh(使用可能電力量52.9kWh)の「B5」と75kWh(使用可能電力量75.1kWh)の「B7」の2種類で、B5が最高出力130kW(174hp)・最大トルク345Nm、B7が最高出力160kW(214hp)・最大トルク355Nmを発揮します。

新型「リーフ」のテールランプはホログラム風の浮き出し表現を採用。形状には「23(ニッサン)」のモチーフも隠されている!
新型「リーフ」のテールランプはホログラム風の浮き出し表現を採用。形状には「23(ニッサン)」のモチーフも隠されている!

 従来、個別の部品で構成されていたモーター、インバーター、減速機を一体化した新開発の「3-in-1 EVパワートレイン」は、2代目モデルより10%小型化されています。

 モーターのローターに斜め構造配置を採用し、磁力の変化を滑らかにするとともに、高剛性モーターマウントによってモーターの振動を従来比で75%低減したといい、これら日産独自のモーター制御技術により、静粛性の向上とよりスムーズな走行性能を実現しました。

 また75kWhバッテリー搭載のB7モデルは、北米EPA基準で最大303マイル(日本、欧州はWLTC基準で600km以上)の航続距離を実現しました。

 最大150kWの急速充電に対応しており、150kWの急速充電器に接続した場合、10~80%まで最短35分で充電することができます。

 15分の急速充電で約250km以上の航続距離を回復することも可能です。

 くわえて、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメントシステムを新たに採用しています。

 普通充電時に車載充電器(OBC)から発生する熱を利用してバッテリーを温め、寒冷時の回生性能を向上させることや、バッテリーの熱をエアコンの暖房に活用するなど、発生する熱を可能な限り有効活用することで高効率化を図っています。

 さらにこの仕組みを活用し、ナビゲーションと連動した「ナビリンクバッテリーコンディショニング」も採用しました。

 開発担当の磯部氏はその機能について「目的地を設定すると、ルートの負荷を判断し、負荷が低いと予測される場合は冷却モードを自動で調整してエネルギーを節約します」と説明します。また夏場の急速充電時にも効果を発揮するといいます。

 このほか、リアサスペンションも従来のトーションビーム式からマルチリンク式を新採用するなどし、乗り心地や操縦安定性も高めました。

 先進運転支援技術(ADAS)では、前のクルマが減速しドライバーがアクセルペダルを戻すと、システムがなめらかにブレーキを制御して速度を落とし、ドライバーの減速操作をサポートする「インテリジェントディスタンスコントロール」を新開発しました。

 先行車がゆっくりと停止した場合には自車もそれに応じて停止まで制御する技術で、加減速を繰り返すシーンでドライバーの負荷を軽減します。

 さらに、先進のカメラ技術を用いた「インテリジェントアラウンドビューモニター」を搭載。車両周囲を車外の様々な仮想視点から確認できる「3Dビュー」、クルマの前方や交差点などの見通しの悪い場所で左右を確認できる「フロントワイドビュー」や目視できないフードで隠れた路面の映像を表示する「インビジブルフードビュー」を搭載しました。

 また高速道路での運転をより快適にするために、インテリジェントクルーズコントロールとステアリングアシストを組み合わせた「プロパイロットアシスト」も搭載。日本向けには「プロパイロット2.0」が搭載されます。

 新型リーフは、ゼロエミッションな移動手段としての役割に加え、「V2L(Vehicle-to-Load)」機能を通じて、災害時やアウトドアアクティビティなどのライフスタイルをサポートします。

 室内と荷室にそれぞれ120V(日本仕様は100V)のコンセントを搭載しており、合計最大1500Wの電力を使うことができるため、キャンプなどのアウトドアシーンで電化製品を使用できます。

 また、充電ポートに接続するV2Lアダプターから外部への電力供給も可能となりました。

 日本仕様では「V2H(Vehicle-to-Home)」機能も継続して採用されており、V2H機器と接続することで、車両のバッテリーから家庭へ電力を供給したり、太陽光発電の電力を車両に蓄電することも可能です。

 なお新型リーフの生産は当初、日本の栃木工場およびイギリス北東部のサンダーランド工場でおこなわれます。価格などの詳細は、販売開始時期に合わせて各市場にて発表される予定だといいます

※ ※ ※

 新型リーフは、2010年の初代発売から15年の間に蓄積した膨大なデータと経験を全て注ぎ込み開発されました。

 EVの草分け的存在から、新時代のスタンダードとなるクロスオーバーEVへと進化し、ガソリン車からの乗り換えを促進する存在となりそうです。

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Writer: くるまのニュース編集部

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