“超”低燃費な「コンパクトSUV」が大幅刷新! 精悍マスクで「タフさ」もアップ! ルノー「新型キャプチャー」2つのパワートレインの違いとは【試乗】
「フルハイブリッド」の乗り味は「軽さ」と「重厚さ」を上手くミックス!
続いて乗り換えたフルハイブリッド「E-TECH」も、19インチタイヤが備わるエスプリアルピーヌグレードです。
E-TECHは、1.6リッターの直列4気筒自然吸気エンジンに、メインモーターのE-モーターとHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)の2つのモーターを組み合わせ、これらをつなぐ電子制御ドッグクラッチマルチモードATで構成されるルノー独自のハイブリッドシステム。
輸入SUVトップとなる23.3km/L(WLTCモード)の低燃費を誇ります。

発進から一筆書きのようになめらかにつながる加速フィールは健在で、マイルドハイブリッドよりも車重が重いところをうまく利用して安定感がアップ。
軽やかさと重厚感がちょうどバランスよく、わずかな加速・減速のコントロールにも遅れなく反応があり、ここぞの場面で踏み込めば、モーターアシストが加わった背中を押されるような力強さも一瞬で引き出せます。
ルノーのフルハイブリッドは、一般的に用いられるクラッチやシンクロナイザーを省き、ダイレクトに減速ギアとギアセレクターの歯を噛み合わせることができるようになっています。
どうしてもショックが大きくなるところをモーターでなめらかにしており、駆動力の直結も可能。モーター側に2つ、エンジン側に4つのギアを持ち、全12通りの変速比で効率よく切れ目のない動力を引き出せるところが特徴となっています。
今回はそれを存分に活かして、山道でのスポーティかつスマートな走りを楽しむことができました。
また今回の新型キャプチャーには、フロントガラスとリアガラスの隅にQRコードがプリントされており、「ぜひ読み取ってみてください」とのアナウンス。
スマホをかざすと表示されたのは、万が一の事故などの際、レスキューの方が救助しやすくなる車両の情報でした。
たとえば「ボンネットのどこにバッテリーが積まれているか」「もしボディに穴を開けるならどこが適切か」といった外観からはわからないような情報です。
英語とフランス語のみではありますが、ユーザーの命を救うために必要な素晴らしい取り組みだと感じました。
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デザインやパワートレーンを刷新し、走りも燃費もさらに進化したキャプチャーは、ベースグレードの「テクノ マイルドハイブリッド」なら389万円(消費税込み、以下同)からのスタート。
トップグレードとなる「エスプリアルピーヌ フルハイブリッド E-TECH」でも500万円を切る459万円と、価格も良心的です。
日本の道に合うサイズ感ながら室内も十分に広く、しかもパリのエスプリを存分に感じられるコンパクトSUVとなっています。





































































































