そんなロードスターですが、2025年1月に開催された「東京オートサロン2025」にて、マツダは2種類のスペシャルモデルを発売すると発表。

　発売されるのは「MSRロードスター」と、限定200台で販売される高性能バージョン「MSRロードスター12R（以下、12R）」です。

　マツダのモータースポーツサブブランドである「マツダスピリットレーシング（以下MSR）」の名前が冠されており、ND型ソフトトップモデルの国内仕様では設定のなかった2リッターガソリン「SKYACTIV-G 2.0」エンジンを搭載。

　さらに12Rは、この2リッターエンジンに専用のカムシャフト、シリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドなどを採用するなど、手の込んだチューニングを実施。しかもエンジンは1基ずつ手作業で組み立てられます。

　これにより、最高出力200PS（147kW）を発揮。トランスミッションや駆動系なども強化品となる予定です。

　このほか専用装備として、大容量ラジエターやブレンボ製ブレーキシステム、ビルシュタイン製車高調整式サスペンション、RAYS製鍛造アルミホイール、専用エアロパーツなどを装着（一部12Rのみ）。

　内装面でも、レカロ製フルバケットシートや高級皮革「アルカンターラ」を採用するなど、高級感を高めたものになっています。

　MSRロードスター／12Rは2025年内に発売予定で、秋ごろに予約がスタートする予定です。

　当初の発表によると、価格はMSRロードスターが500万円台、12Rが700万円台の予定。マツダの新車ラインナップで最高額と非常に高価ながらも、実に特別感のあるモデルに仕上がっており、今後の動向に注目です。