トヨタが「新型カローラクロス」発表! 2リッターエンジンの「“走りの”GRスポーツ」×高性能4WD設定! 276万円から買える「コンパクトSUV」 改良モデルは何が進化した?

トヨタは大幅改良を行った新型「カローラクロス」を発表しました。どのような点が進化しているのでしょうか。

大幅進化の「新型カローラクロス」 変わった点は?

 2025年5月23日、トヨタからコンパクトSUV「カローラクロス」の一部改良モデルが発表されました。これは「ビックマイナーチェンジ」ともいえる内容になっていて、内外装、装備、メカニズムともに大きく進化しました。

 今回の一部改良でのトピックスを詳しく見てみましょう。

大きく変わったトヨタ新型「カローラクロス」
大きく変わったトヨタ新型「カローラクロス」

 まず、最大のトピックスといえるのが新グレード「GR SPORT」の設定です。

 内外装はもちろん、走りもスポーティな味付けとなっているGR SPORTは、より運転を楽しみたいユーザーに向けたグレードとなっています。

「アクア」や「ヤリスクロス」など、他のモデルでも人気の高いグレードであるGR SPORTですが、新型カローラクロスでも人気になることは間違いないでしょう。数年後に手放したときのリセールバリューを考えても、有利な新グレードの登場といえそうです。

 そして多くの人が「大きく変わった」と感じるのが、やはり外装のデザインです。

 ボディ同色のメッシュグリルを採用し、ヘッドライトも刷新され、今まで以上にアーバンかつアクティブなイメージを持つフロントフェイスとなっています。

 上級グレード「Z」に装着される18インチホイールもデザインが変更されており、都会的で洗練されたSUVの雰囲気が強くなりました。

 インテリアはシフトノブとシフトパネル周辺がデザイン変更され、より上質で使いやすいデザインとなっています。

 さらにメカニズムにも新たなポイントがあります。

 まず、パワーユニットのラインナップは、従来のガソリンモデルの設定がなくなり、ハイブリッドへと一本化されました。これは日本市場でのニーズを反映したものと思われます。

 ただし、従来から引き継がれた通常グレードは1.8リッターのハイブリッドなのに対し、新グレードであるGR SPORTは2リッターハイブリッドと、カローラクロスとしては専用のパワーユニットとなっています。

 また、「SNOW EXTRAモード」というトヨタ初の新たな走行モードも追加となりました。

 これは電気式4WD「E-Four」に備わるもので、これまでは発進や旋回のスリップ時にのみ稼働していたE-Fourをフルタイム化する走行モードです。これにより、雪上を始めとした悪路で高い走行安定性を実現しています。

 国内初の装備である「シグナルロードプロジェクション」も新たに設定されました。フロントのウインカーと同期して、路面に矢印を映し出します。

 例えば見通しの悪い交差点などでウインカーを出した時、歩行者に対して車両の早期認知を促してくれるメリットがあり、出会い頭事故の抑制に貢献する機能です。

 さらに装備も充実しました。Zグレードにはシートベンチレーションを標準装備したほか、GR SPORTとZにはアダプティブハイビームをオプション設定。

 パノラミックビューモニターはベーシックな「G」を除くすべてのグレードにオプション設定されています。

 誰もが嬉しいメカニズムや機能を付け加えた進化は、乗用車の定番モデルたる「カローラ」の名に相応しいですし、GR SPORTという魅力的なグレードの登場により個性を表現する、パーソナルなクルマとしての選べる楽しさも充実しました。

 商品力が増した新型カローラクロスは、今後も人気の高いモデルとして躍進を続けていくのは間違いないでしょう。

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 新型カローラクロス 大幅改良モデルの価格(消費税込)は276万円から389万5000円です。なお、GR SPORTのみ8月4日に発売予定となっています。

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Writer: 西川昇吾

1997年生まれ、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。大学時代から自動車ライターとしての活動をスタートさせる。現在は新車情報のほか、自動車に関するアイテムや文化、新技術や新サービスの記事執筆も手掛ける。また自身でのモータースポーツ活動もしており、その経験を基にした車両評価も行う。

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