高速道路「右ルート」「左ルート」なぜ分かれる? 謎の「左右分岐」どっち選ぶのが“正解”!? 設置された理由とは
左右分岐ルートは「インフラの知恵」といえる存在
あらためていうまでもありませんが、左右ルート分岐直前での無理な車線変更は大変危険です。
高速道路では速度が高いため、急な進路変更は重大な事故に直結する恐れがあります。
特に不慣れなドライバーは、事前にカーナビや交通情報で分岐区間を把握し、早めにルートを選択するよう心がけましょう。
![手前方向に向かう2つの道路が東名道下り線の「右ルート」(左)と「左ルート」(右)。もともとは東名道の上下線として使われていましたが、片側3車線の上り線(写真左側)新設と併せて設置されました[イメージ画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/05/20250529_Highway_Traffic_pixta_26842514_M.jpg?v=1748490417)
左右ルートは、リニューアル工事などにより片側が一時的に閉鎖されることもあり、もう一方のルートに交通が集中することで一時的に渋滞が悪化することがあります。
例えば2023年には東名高速道路の一部区間で右ルートの通行止めが行われ、左ルートに全車両が集中した結果、渋滞が発生しました。
このような影響を避けるためにも、NEXCO各社の公式サイトや道路交通情報センターが発信するリアルタイム情報を活用しながら、安全かつ快適な走行を心がけましょう。
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左右分岐ルートは、交通渋滞の解消やインフラの効率的活用を目的として設けられたものであり、設計上の制約や時代背景を反映した「インフラの知恵」ともいえる存在です。
ドライバーはその意味を理解し、より安全で快適なドライブを実現するために、冷静で的確なルート選択を心がけましょう。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。
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