全長5mの「“6輪”軽バン」!? 斬新すぎるホンダの“魔改造”「軽商用車」がスゴい! 遊び心MAXな“トレーラー”仕様「アクティ・コンポ」とは
ホンダがかつて提案した「6輪軽バン」が今なお注目を集めています。どのようなクルマだったのでしょうか。
仕事から遊びまで使える「極めて真面目な提案」に驚く!
世界各国で開催されるモーターショーでは、自動車メーカーが次世代の新型車の方向性を示すさまざまなコンセプトカーが出展されてきました。
過去を振り返ると、市販化には至らなかったものの、大きな注目を集め、今でもたびたび話題になる印象的なコンセプトカーも存在します。ホンダの「アクティ・コンポ」も、まさにそうした1台です。

2002年の第36回「東京モーターショー」でホンダが発表したアクティ・コンポは、同社の軽商用車「アクティトラック」をベースに開発されたコンセプトカーです。
キャビンを「トラクターヘッド」に見立て、そこへ着脱可能なトレーラーを一体化させた斬新なスタイルが特徴でした。
このトレーラーは最大約4700リットルの荷室容量を持ち、連結状態で全長4975mm×全幅1475mm×全高1990mmというボディサイズは軽自動車の枠を大きく超えていました。
しかし、電動4WS(四輪操舵)システムを採用することで3軸目のホイールまで操舵可能として内輪差が抑えられているため、狭い場所でも優れた取り回し性能と安定したコーナリング性能を発揮します。
またトレーラー部分には電動で開閉可能なウイングゲート式のサイドパネルが備わっており、大型の開口部が荷物の積み下ろしを容易にしています。
このパネルはオプションで窓付きやドア付きのものに付け替えることができ、用途に応じて柔軟にアレンジできます。
さらに、トレーラー内部にはワークスペースやホビースペースなどに活用できる多目的スペースが確保されており、「運べる部屋」としての実用性が高く評価されました。
「アクティブ=活動的」を語源とするアクティ・コンポは、ショー向けのお遊びクルマではけっしてなく、あらゆるシーンにおける活用を前提に開発されたものです。
配送業務や移動型オフィス、キッチンカーとしての使用はもちろん、趣味やレジャー用途においても大きな可能性を秘めていました。
トレーラーを切り離して使用できる構造は、日常の足としても利便性が高く、現代のバンライフ文化にも通じる発想といえます。











































