全長5mの「“6輪”軽バン」!? 斬新すぎるホンダの“魔改造”「軽商用車」がスゴい! 遊び心MAXな“トレーラー”仕様「アクティ・コンポ」とは

ベース車もホンダらしい「独創的な軽トラ」だった

 アクティ・コンポがベースとする「アクティ」は、1977年に誕生し、ホンダの四輪商用車として長年親しまれてきたモデルです。

 軽トラとしては珍しく、エンジンを車両中央に配置するMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)方式を採用しており、優れた重量バランスと取り回し性を実現していました。

「アクティ・コンポ」のトレーラー部を外せば、単体の軽トラックとしても利用できる仕様でした
「アクティ・コンポ」のトレーラー部を外せば、単体の軽トラックとしても利用できる仕様でした

 また、荷台までもフレームの一部として活用するモノコック構造を採用し、軽量で高剛性なボディ設計も大きな特徴でした。

 ちなみにコンセプトカーのアクティ・コンポは、1999年登場の3代目モデルがベースです。

 そんなアクティは、2009年に登場した4代目が最終モデルとなり、バンは2018年7月、トラックは2021年4月をもってそれぞれ生産終了となりました。

 当時のモーターショーで披露されて以降、市販化こそ実現しなかったものの、アクティ・コンポはそのユニークな存在感によって高い注目を集め続けています。

 SNS上ではいまも「かわいくて一目惚れした」「今売ってたら即買い」「ホンダはこういうクルマをまた出してほしい」など、数多くの熱いコメントが寄せられており、20年以上経った今でも市販を望む声が絶えません。

 また、「この自由な発想がホンダらしい」「実用性と遊び心が融合している」といった、コンセプトそのものを評価する声も多く、現行の「N-VAN」や軽バンEVモデルに、アクティ・コンポの思想が受け継がれていると捉えるユーザーも存在します。

 奇抜なだけではなく、しっかりとした機能性とユーザー視点に立った発想を持つアクティ・コンポ。

 コンセプトカーとして発表された2002年から20年以上が経過してもなお色褪せない存在となっています。

 今年2025年秋開催予定の「ジャパンモビリティショー2025」では、アクティ・コンポのような、奇抜ながらも“本当に売ってほしい”と思わせるコンセプトカーが登場することを期待したいところです。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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