マツダの「ピックアップトラック」がスゴい! 全長5.3m級のド迫力“魂動”デザイン!? 超カッコいい海外向け“商用”モデル「BT-50」とは
日本では、スタイリッシュなクロスオーバーSUVを主力にラインナップするマツダですが、タイにおいては「BT-50」というピックアップトラックを販売しています。どのようなモデルなのでしょうか。
「タイ製マツダ車」日本導入が今後さらに増えていく!?
2025年3月に開催された「バンコク国際モーターショー2025」で、マツダはピックアップトラック「BT-50」を出展しました。
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日本では売られていない“マツダのピックアップトラック”とは、いったいどのようなモデルなのでしょうか。

BT-50は、オセアニア、ASEAN、中南米、中近東、アフリカなどを中心に販売されているピックアップトラックです。
2006年に初代BT-50が登場し、2011年に2代目へとフルモデルチェンジ。現行モデルは2020年に誕生した3代目です。
初代と2代目はフォード「レンジャー」のOEM供給モデルでしたが、現行の3代目はいすゞ「D-MAX」のOEMモデルとなっています。
マツダはタイ市場に70年も前から参入しており、現地には大きな生産工場もあります。
乗用車ラインアップも豊富で、その中でもっとも大きいのがこのBT-50です。
バンコク国際モーターショー2025に出展されていたBT-50は、2024年に大幅改良となった最新型で、フロント周りを中心としたデザイン変更や安全性向上など、商品力アップが図られており、特に顔だちは最新の“魂動”デザインに則った「イマ風のマツダ車」に整えられました。
ボディサイズは全長5280mm×全幅1870mm×全高1790mm、ホイールベース3125mm、最低地上高は235mmと、トヨタ「ハイラックス」や日産「ナバラ」、三菱「トライトン」といった日本メーカー製ピックアップトラックなどと同等の堂々としたサイズです。
ボディタイプは、フリースタイルキャブ(後席ドア無し)とダブルキャブ(後席ドア付き)の2種類が用意されます。
パワートレインは、最高出力163PS、最高トルク400Nmの2.2リッター直列4気筒ディーゼルターボ(6速MTもしくは8速AT)と、最高出力190PS、最大トルク450Nmの3リッター直列4気筒ディーゼルターボ(6速AT)。AT車にはパドルシフトが備わります。
エクステリアは、ドット模様の入った新型フロントグリルや、2ラインのシグネチャーLEDヘッドランプが印象的で、バンパーサイドにはフロントタイヤ周りの空気抵抗を低減するエアカーテン用のスリットが施されています。
タイヤは、255/65R17もしくは265/60R18の大径サイズを装着し、3リッターエンジン車にはブラックのフェンダーアーチ加飾も追加されるので、よりワイルドな雰囲気となっています。
インテリアでは、Apple CarPlayとAndroid Auto対応の9インチタッチスクリーン付大型ディスプレイが採用されているほか、リアビューカメラやUSB-Cソケットなど、最新のデジタルアイテムもしっかりと装備されており、ドアトリムやセンターコンソール周りなどの加飾パーツも施されるなど、細かなところもしっかりと最新の仕様が取り入れられています。
グレードはフリースタイルキャブの「FSC 2.2 XS HI-RACER 6MT」とダブルキャブの「DBL 2.2 XT HI RACER 8AT」、「DBL 3.0 XTR HI RACER 6AT」、そして最上級の4WDモデル「DBL 3.0 XTR 4X4 6AT」の4種類。
車両価格は76万2000バーツ~135万2000バーツ(約335万円~594万円)です。
最上級グレードには「2H-4H-4L」を選択できるドライブモード切替機能や、リアアクスルの電制デフロック機能も搭載されています。
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マツダは2025年2月、50億バーツ(約220億円)を投資して、タイの生産拠点であるオートアライアンス(タイランド)を年間10万台規模の新型コンパクトSUVの生産ハブとして整備し、日本を含むASEAN市場へ輸出する計画を発表しています。
タイといえば現在、ホンダは「アコード」を、日産は「キックス」の日本仕様を生産しており、マツダも2022年よりコンパクトSUV「CX-3」の生産を日本からタイに切り替えています。
タイは日本同様に右ハンドル左側通行の国ということもあり、タイで生産されたクルマが国内に投入されるという動きが、今後さらに活発化してくる可能性があります。
BT-50のようなOEMピックアップトラックが日本に導入される可能性は低いでしょうが、マツダのいくつかのモデルが今後タイ製に変わっていくことはありそうです。
たとえば、国内導入のウワサも絶えない中国製の電動4ドアセダン「MAZDA EZ-6/MAZDA 6e」(タイでも発売予定)などは、タイでも製造をおこない、日本へ輸出されるかもしれません。
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