トヨタ新「プラド」「ラブ4」など“6台”を一挙公開! 豪華「白」内装&“黒”仕立て外装の「最大級ミニバン/セダン」も! 上海で注目集める「アーバン/アクティブ」の狙いとは?

「上海国際モーターショー2025」において、トヨタが展示した計6台の「アーバンコンセプト」と「アクティブコンセプト」は、中国市場でどのような狙いを持っているのでしょうか。

RCE制から生まれた「アーバン」と「アクティブ」

 2025年4月23日に開幕した「上海国際モーターショー2025」において、トヨタは現地開発の新型EV「bZ7」を発表しました。
 
 くわえてトヨタのブースで注目を集めたのは、「アーバンコンセプト」と「アクティブコンセプト」の2つのコンセプトシリーズで、展示車両は計6台に及びました。
 
 これらのクルマはどのような狙いを持ち、どのような特徴を備えているのでしょうか。

「アーバン」と「アクティブ」2つの新しいシリーズとは?(トヨタ「シエナ アーバンコンセプト」上海国際モーターショー2025/写真:鈴木ケンイチ)
「アーバン」と「アクティブ」2つの新しいシリーズとは?(トヨタ「シエナ アーバンコンセプト」上海国際モーターショー2025/写真:鈴木ケンイチ)

 トヨタの展示ブースの中心を占めたのは、アーバンコンセプトとアクティブコンセプトの2つのコンセプトシリーズです。

 アーバンコンセプトは、上級セダンの「アヴァロン」「カムリ」、Lサイズミニバンの「シエナ」をベースにした3台で構成。

 アクティブコンセプトは、「ランドクルーザープラド(日本名:ランドクルーザー250、以下プラド)」「RAV4」「ハイランダー」をベースにした3台で構成されています。

 アーバンコンセプトの3台は、ゴールドがかったマットなガンメタリックのボディカラー、グロスブラックのグリルとホイール、ホワイト基調のインテリアで統一されています。

 一方、アクティブコンセプトの3台は、同じくゴールドがかった光沢のあるガンメタリックのボディカラーに、マットブラックのホイールを採用し、ルーフキャリアを搭載。

 特にプラドのアクティブコンセプトは、ライト付きキャリアからフェンダー先端にワイヤーを張ったデザインが特徴的です。

 これらのコンセプトシリーズの背景には、トヨタが新たに導入した「RCE制」があります。

 RCEとは「リージョナル・チーフ・エンジニア(地域主査)制度」の略で、地域ごとのニーズに応じた車両開発を推進する仕組みです。

 トヨタは従来、開発リーダーである「主査(チーフエンジニア)」に開発から生産・販売までの全権限を委ねる「主査制度」を採用。

 初代「クラウン」の開発以来、この制度を維持してきました。

 これまで中国向け車両も日本に拠点を置く主査が統括していましたが、より現地のニーズを反映するため、RCE制を導入。

 中国向け車両の開発は中国駐在のRCEが主導します。

 トヨタはこれを「商品開発の現地化」と定義しています。

 さらに、トヨタは2025年から中国に分散していた4つの開発拠点を統合し、主導権を日本から中国に移す計画を進めています。

 この新たな開発環境でトヨタが重視したのは、「一目で『カッコいい』と感じられるクルマ」です。

 その象徴として、アーバンとアクティブの2つのコンセプトシリーズを打ち出しました。

 なお、これらのモデルは市場の意見を収集し、今後の商品開発に反映するためのもので、現時点での市販化は予定されていません。

 ゴールドがかったガンメタリックとブラックの組み合わせや、ホワイト基調のインテリアは、現在の中国市場で「カッコいい」とされるトレンドを反映しています。

 また、オフロードテイストを強調したSUVは他メーカーのブースでも見られ、中国でのSUV人気に加え、オフロード志向がトレンドとなっている可能性を示しています。

 RCE制の導入により、現地のニーズに合った車両を迅速に市場に投入することがトヨタの目標です。

 トヨタの今後の展開に期待が高まります。

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