スバルが新型「ステーションワゴンSUV」初公開! “ゴツゴツ”デザインにパワフルな水平対向ターボ搭載! 巨大「SUBARU」ロゴも採用した新型「アウトバック」米国でどう進化した?

スバルが7代目となる新型「アウトバック」を米国で世界初公開しました。一体どのようなモデルに進化したのでしょうか。

米国で7代目「アウトバック」お披露目!

 スバルは2025年4月16日(現地日時)、米国・ニューヨークで開催された「2025ニューヨーク国際オートショー」において、新型「アウトバック」を世界初公開しました。
 
 初代アウトバックは1994年に北米でデビュー。「レガシィツーリングワゴン」をベースに最低地上高を高め、走破性を高めたステーションワゴンベースのクロスオーバーSUVの元祖ともいえるモデルです。

大きい「SUBARU」ロゴ採用した新型「アウトバック ウィルダネス」(米国仕様)
大きい「SUBARU」ロゴ採用した新型「アウトバック ウィルダネス」(米国仕様)

 もともとは北米市場のユーザーの声から生まれたもので、日本では「レガシィグランドワゴン」から「レガシィランカスター」を経て「レガシィアウトバック」と車名が変遷しましたが、現地では初代からアウトバック名義で販売されていました。

 昨年2024年には、米国でデビューして30周年を迎えたアウトバックですが、残念ながら日本向けのモデルは6代目が2025年3月末で受注終了。

 一方、メイン市場となる北米ではフルモデルチェンジした新型が披露されました。

 通算7代目となる新型アウトバックは、よりラギットで大胆なエクステリアと機能的で現代的な内装を融合したもので、一目で高い走破性を兼ね備えていることが分かるスタイルを採用しています。

 インテリアでは現行スバル車の多くに採用される縦型のディスプレイではなく、一般的な横型の12.1インチスバルマルチメディアシステムを採用し、エアコンの操作パネルは物理スイッチを持つ独立したものとなっているのも注目です。

 最低地上高は8.7インチ(約220mm)と高く、伝統の「シンメトリカルAWD」や「X-MODE」を備えるほか、最新世代の「アイサイト」は広角単眼カメラに加え、新たに前側方レーダーを組み合わせることで、センシング性能を大幅に向上。

 車線中央維持制御・先行車追従操舵制御の作動中、システムがドライバーに異常があると判断すると、ドライバーに注意・警告を実施し、後続車や周囲の車両へドライバーの異常を知らせながら車線内で停車する「ドライバー異常時対応システム」を設定したほか、高度運転支援システムとして、「アクティブレーンチェンジアシスト」や「渋滞時発進アシスト」、「全車速ハンズオフアシスト」などの機能を新たに採用しています。

 搭載されるエンジンは、最高出力180hpの2.5リッター水平対向直噴自然吸気エンジンと、最高出力260hpの2.4リッター直噴ターボエンジンを採用し、トランスミッションは8速MTシフトモード付のリニアトロニックCVTを搭載することもアナウンスされています。

 米国でのグレードは「プレミアム」「リミテッド」「ツーリング」「リミテッドXT」「ツーリングXT」「ウィルダネス」の6グレードが用意され、XT系とウィルダネスはターボエンジン、それ以外のグレードには自然吸気エンジンが搭載されます。

 ウィルダネスは先代モデルから設定されたオフロードグレード。通常モデルにも備わるリアバンパーの「OUTBACK」「SUBARU」の文字に加え、フロントグリルには巨大な「SUBARU」ロゴ字をあしらったよりワイルドなエクステリアが特徴で、足元にはブリヂストン「デューラー」のオールテレーンタイヤを標準装備します。

 最低地上高は9.5インチ(約240mm)まで高められたほか、オフロードからオンロードまでさまざまな路面状況で最適な走りを実現できる電子制御ダンパーも搭載。

 さらにSnow/DirtおよびDeep Snow/Mudモードを備えたX-MODEデュアルモードシステムと電子制御ダンパーが連動することで、高いレベルの安定性を実現しているのも特徴となっています。

※ ※ ※

 本格的に北米市場をメインとしたことで、よりワイルドなスタイルとなった新型アウトバック。

 日本への導入を希望する声も一部で挙がりそうですが、しかし、現時点ではその予定はなさそうなのが非常に残念でなりません。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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