価格2770万円! 日産「スカイラインGT-R」実車公開! 最後の“直6ツインターボ”×超豪華「手縫いのレザーインテリア」採用! 車好き大興奮の「極上ワンオーナー車」カウンシルに登場
幕張メッセで2025年4月11日から13日まで開催された「オートモビル カウンシル 2025」で、日産「スカイラインGT-R Mスペック」(BNR34型)が2770万円のプライスタグを掲げて販売されていました。どのようなクルマだったのでしょうか。
「国内オーナー求む!」出展社の熱い思いとは
2025年4月11日から13日まで幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催された「オートモビル カウンシル 2025」は、新車、ヘリテージカーに限らず、自動車文化全般の楽しさを紹介するイベントですが、一方で展示即売会の側面も持ちます。
最終年式で台数も少ないBNR34型 日産「スカイラインGT-R Mスペック」は、会場で2770万円のプライスタグを掲げて販売されていました。この額の価値を探ってみることにしましょう。

自動車メーカー・インポーターのほかに、ヘリテージカー専門店が一堂に集まるオートモビル カウンシル。
その一社が、オートモビル カウンシルに毎年出展を行なっている「ヴィンテージ宮田自動車」です。三重県川越町に大きな展示場を構える同社は、昭和の国産ヘリテージカーを中心に常時100台以上を展示しています。
オートモビル カウンシル2025でも、トヨタ「スポーツ800」や日産「スカイラインGTS-R」(R31型)など、程度抜群で目を見張る貴重なクルマを並べて来場者の注目を集めていました。
展示車には、2002年式のBNR34型 スカイラインGT-R Mスペックもありました。
1998年に登場し、2002年まで生産されたR34型GT-Rにはいくつかのグレードが展開されましたが、2001年から発売を始めた「Mスペック」は、GT-R VスペックIIをベースに乗り心地を重視したセッティングが施された、いわば「高級バージョン」。
専用設計のダンパーが奢られ、シートも手縫いの本革とエクセーヌ張りのシートヒーター付き専用タイプに変更されたことで、コンフォート性をアップさせていました。
Mスペックの「M」は、「MAN=大人の感性」、「MAXIMUM=最高のドライビングプレジャー」、「MEISTER=職人の拘り」などから命名されました。
圧倒的に速い快適なスポーツカーというMスペックのイメージは、R34型GT-Rの後を継いだR35型「GT-R」と近いコンセプトでまとめられていることもあり、R35型GT-Rへと繋がる前哨モデルだったと見ることもできます。
展示車は走行距離3万5000キロのワンオーナーモデル。
外装はゴム類・樹脂類を含めて新車同様のグッドコンディションを維持しています。無事故なのはもちろんのこと、メンテナンス記録も全て残っているといいます。
案内サインには「国内オーナー求む!」と記されているとおり、ヴィンテージ宮田自動車は「海外流出が進むR34型GT-Rを、国内に一台でも多く残したい」と話していました。
プライスタグは2770万円。決して安価な額はありませんが、「最後の直6エンジン搭載GT-R」であるBNR34型GT-Rは、価格の高騰が続いており、大手中古車検索サイトにおける2025年4月現在での中古車相場は、なんと約2500万円に達しています。
そのため、程度抜群で最終年式のMスペックという内容を考えると、決して高い額ではないことがわかります。
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オートモビル カウンシルでは、開催中でも展示車に「商談中」「売約済み」のサインが掲げられるのは珍しくありません。
各専門店が選りすぐって展示するクルマだけに状態は抜群によく、今回もかなりの台数が期間中に成約されたようです。
来年2026年もオートモビル カウンシルの開催は決定していますので、次回はどのようなクルマが展示されるのか、楽しみにしたいと思います。
Writer: 遠藤イヅル
1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。
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