知らない人多すぎ!? 「タイヤの謎の模様」に隠された意味とは? 間違えると事故に繋がる可能性も…「トレッドパターン」の種類と“最適な環境”って?
タイヤの路面に接する部分には「溝」があります。単なる模様ではなく、クルマを安全に走らせるうえで欠かせないものです。
タイヤの溝「トレッド」が果たす重要な役割とは?
原材料費や人件費、物流コストの上昇に伴い、タイヤメーカー各社が値上げを進めています。
2025年4月時点で、日本ミシュランタイヤ、ピレリジャパン、住友ゴムがすでに価格改定を実施し、ブリヂストンも同年6月1日から値上げを予定しています。
値上げ幅はメーカーにより異なりますが、乗用車用タイヤで約5~6%程度です。
このような状況のなか、クルマに欠かせないタイヤの「溝」に注目してみましょう。
溝は見た目の装飾ではなく、走行の安全性を支える重要な役割を持っています。

すべての市販タイヤには溝が刻まれています。
この溝は、雨天時の路面とタイヤの間の水を排水し、グリップ力を保つ役割を果たします。
溝がないと、濡れた路面でブレーキやハンドルが効かなくなり、事故のリスクが高まります。
例えば、モータースポーツで使われる「スリックタイヤ」は溝がなく高いグリップ力を発揮しますが、公道では法律で使用が禁止されています。
タイヤの接地部分に施された溝の模様は「トレッドパターン」と呼ばれ、主に4種類に分けられます。
●リブ型
トレッドパターンとして最も一般的といえる「リブ型」のタイヤには、縦方向に複数のギザギザ模様が入っています。メリットとしては、舗装された一般道や高速道路における直進安定性と横滑りに対する強さに優れているほか、転がり抵抗が低く、タイヤから発生するノイズも小さめです。乗用車から商用車まで、幅広い採用例があります。
●ラグ型
タイヤ両端部の横方向に切り込みを施したパターンが「ラグ型」。未舗装路におけるトラクション性能(駆動力)や制動力、牽引能力の高さが特徴です。材料の耐久性能を表す言葉で、切り傷への耐性を意味する「耐カット性」にも優れており、厳しい路面状況での使用に適しています。フォークリフトやダンプ、農業用車両などに採用されているタイプです。
●リブラグ型
上記で紹介したリブ型とラグ型の両方の特徴をミックスしたのが「リブラグ型」です。リブ型の強みである高い走行安定性と、ラグ型の武器であるトラクション性を両立させ、オンロード・オフロードの両方で活躍します。ラグ型に比べると汎用性が高く、トラックやバス、ダンプなどに多く用いられています。
●ブロック型
外観は「ブロック型」という名称のとおり、トレッドの全面にブロックを並べたような見た目をしています。夏タイヤよりも深い溝が刻まれており、雪上や氷上、泥でぬかるんだ道においてトラクション性と制動力を発揮します。冬タイヤとして知られている「スタッドレスタイヤ」や、海外で広く普及している「オールシーズンタイヤ」はブロック型に当てはまります。スタッドレスタイヤには走行安定性を高める目的で、「サイピング」と呼ばれるたくさんの細かい模様が施されています。
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主に4種類あるタイヤの溝は、クルマを安定走行させるうえで重要な役割を果たしています。
夏タイヤの場合、残り溝が4mmを下回ると制動距離が大きく伸びてしまい、一般的にタイヤの寿命の目安とされています。
また、残り溝が1.6mmになると「スリップサイン」という三角形のマークがタイヤに現れます。スリップサインが出たタイヤで走行を続けると道路交通法違反となり、車検にも通りません。
夏タイヤの寿命は一般的に5年といわれています。
走行距離や使用年数などから適切なタイヤ交換の時期を検討するとともに、日常点検を怠らないようにしましょう。
これって、BSだったかJATMAの資料のパクリだよな。確かに基本のパターンだが今どきはこの4種類で分類できるほど単純じゃ無い。それと、溝が減ると三角のマークが出ると?!トレッドサイドの三角マーク部分のトレッド部分に、摩耗インジケータが見えるんでは無いですか?きちんと理解して記述頂きたいものだ。