100万円台から! スズキ斬新「うんちで走るクルマ」がスゴイ! ほぼ“軽サイズボディ”や「3列7人乗り仕様」も! 「画期的パワトレ」採用で“ガソリンよりオトク”な「CNG」インドで注目集まる!
スズキはインド市場で通称「うんちで走るクルマ」を展開しています。温暖化や大気汚染対策として有効だと言われていますが、一体どのような仕組みでクルマを動かすのでしょうか。また、どのようなモデルがラインナップされているのでしょうか。
「うんちで走るクルマ」の気になる仕組みとは?
スズキはインド市場で革新的な取り組みを進めており、そのなかでも注目を集めているのが「うんちで走るクルマ」、つまり家畜の糞などから生成されるバイオガスや圧縮天然ガス(CNG)を燃料とする車両です。
インドでは環境問題や燃料コストの削減が課題となる中、スズキの現地法人「マルチ・スズキ・インディア」が提供するエコフレンドリーなクルマが人気を博しています。

厳密に言うと、「うんちで走るクルマ」という表現は比喩的で、スズキのCNG車は家畜の糞などから生成されるバイオガスや天然ガスを利用しています。
インドでは、農村部を中心に牛や水牛の糞を活用したバイオガスプラントが普及しており、これを圧縮して車両の燃料として使用する技術が確立されています。
CNG車は、通常のガソリンエンジンをベースに、燃料タンクとガス供給システムを追加した構造です。
エンジンにガスが供給されると、内燃機関で燃焼し、クルマを動かす動力を生み出します。
この仕組みにより、CO2排出量を削減しつつ、化石燃料への依存を減らすことができるのです。
スズキは、このCNG技術を既存の車種に適用し、インドの多様なニーズに応えています。
特に、燃料費の節約と環境負荷の軽減を求めるユーザーから高い支持を得ています。
バイオガスは再生可能エネルギーであり、インドの農村部での利用が広がることで、地域経済の活性化にも寄与している点も見逃せません。
スズキのCNG車は、主にインドで展開される「マルチ・スズキ」ブランドの人気モデルに採用されています。
代表的な車種としては、日本仕様よりも少し大きいサイズで展開されている「アルト」や「ワゴンR」、3列7人乗りのMPV(多目的車)の「エルティガ」、スポーティなデザインのハッチバック「スイフト」などが挙げられます。
これらの車種は、シンプルな外観と実用性を重視した設計が特徴で、インドの道路事情や気候に適応した耐久性も備えています。
CNGタンクは荷室下や後部座席下に配置され、室内空間を犠牲にすることなく実用性を保っています。
なお、CNG車の価格は、ガソリン車に比べて若干高めに設定されていますが、燃料費の安さで長期的なコスト削減が可能です。
例えば、「アルト CNG」のエントリーグレードは58万9501ルピー(約101万円)、「ワゴンR CNG」は65万4501ルピー(約112万円)、「エルティガ CNG」は108万8000ルピー(約185万円)、「スイフト CNG」は81万9500ルピー(約140万円)から購入できます。
CNGの燃料価格はガソリンよりも安価で、地域によっては1kgあたり約80ルピー(約164円)と、経済性が際立っています。
インドでは、大気汚染対策として政府がCNG車の普及を推進しており、デリーなどの都市では公共交通機関にもCNGが広く採用されています。
スズキのCNG車は、この流れに乗り、低価格帯での提供が強みとなっています。
ユーザーの声を見ると、「燃料代が半分以下になった」「環境に優しくて満足」との評価が多く、農村部ではバイオガスを自宅で生成して使うケースも増えています。
一方で、「CNGステーションが少ない地域では不便」という意見もあり、インフラ整備が今後の課題です。
スズキは今後、CNG技術をさらに進化させ、ハイブリッド車やEVとの連携も視野に入れています。
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マルチ・スズキ・インディアが展開する「うんちで走るクルマ」として、バイオガスやCNGを活用し、環境に優しく経済的なCNG車が選択肢として人気です。
価格も手頃で、実用性と燃費性能を両立したこれらのモデルは、インドの多様なライフスタイルに寄り添っています。
環境意識の高まりとともに、スズキのCNG車は今後も進化を続けていくことでしょう。
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