青信号でいいよね? 謎の矢印信号「←↑→」がある「納得の理由」とは 「あえて矢印にしてます」専門家が語るすごい意味
「矢印信号」のなかには、「←↑→」などと、全方向へ矢印信号が点灯している信号機を見かけます。なぜただの青信号にしないのでしょうか。
ただの青信号でいいのでは?
道路の信号機の中には「矢印信号」があり、赤信号でも矢印の方向へ進行可能となっています。
そんななか、「←↑→」などと、全方向へ矢印信号が点灯している信号機を見かけます。
「全方向へ進めるなら、ただの青信号でいいのでは?」という意見も。なぜこんな表示になっているのでしょうか。

こうした「←↑→」矢印信号には、SNS上でも「青にしないで赤に矢印の意味ってなんなん」「全方向の矢印GOサイン出てるなら青で良くない?」「普通の青信号の時もあるし、意味わからん」など、疑問の声も多数。
実は、ただの青信号とは別の目的があるといいます。
関東の信号機メーカーOBは、まずそもそも矢印信号の意味が「安心して曲がっていい」というニュアンスだと話します。
「よく見かける『右折の矢印信号』が出ている間は、対向車や横断歩道が止められているので、タイミングを必死で見計らうことなく、安心して右折ができる状態です。
これを拡張して、対向車線を完全に止めつつ、こちら側を進行可にしたのが『全方向の矢印信号』です。
要するに『時差式信号』ですね」
時差式信号というのは一般的に、先に対向車線が赤になって、こちらはしばらく青のままで、あとから遅れて赤になるというものです。
それでいいはずなのに、なぜ敢えて「全方向矢印信号」にする場合があるのでしょうか。
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