「実効空力」とはナニモノだ!? たった「時速20km」で“効果アリ”って本当なの? ホンダアクセスの“コンセプト”を愛車「ロードスター」で実体験してみた
ホンダアクセスによる「実効空力」の考え。日常の速度域でも空力効果を実感できるといいます。一体どういうことなのでしょうか。若手ジャーナリストの西川 昇吾氏がレポートします。
「実効空力」の効果ってホント?
ホンダアクセスが取り組んでいる「実効空力」。そのコンセプトは「日常の速度域でも体感できる空力効果を発生させること」です。
正直、筆者(西川昇吾)は、「空力って高速域じゃないと分からないのでは?」と思っているのですが…。
その実効空力を体感すべく、マイカーであるマツダ「ロードスター」でワークショップに参加してきました。

筆者のように、空力は高速域でなければ効果を発揮しないと思っている人も多いと思います。
しかし、ワークショップの最初の説明で、
「低い速度でも風の影響はあるんです。自転車で走っている時、速くても時速20~30キロ程度だと思いますが、空気抵抗を感じますよね?
クルマは自転車を漕ぐ人間よりも大きな面積で走行風を受けています。それなら空力の影響はあると思いませんか?」とのこと。
確かに、自転車で風を受ける感覚は多くの人が味わったと思いますし、子どものころ自転車で速く移動したいから姿勢を屈めながら漕いだ、なんて人(筆者もその1人)もいるのではないでしょうか。
そう思えば、低速域でも空力の効果があるかもしれないと思えてきました。
実効空力の狙いは、速く走らせるためにダウンフォースを作るのではなく、空力によってクルマの接地バランスを取って、4つのタイヤとサスペンションの性能を最大限に引き出すことです。
これにより、ハンドリングや直進安定性、乗り心地を向上させるのです。
実効空力のアプローチは様々ですが、今回はギザギザ形状の「シェブロン」というデバイスを使用。実際にスチレンボードをカッターで切り取り、製作したシェブロンをマイカーに装着してみて色々と実験してみます。
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