なぜレクサス車は「ハイオク指定」の車種が多い? 同じエンジンでも「アルファード」はレギュラーなのに… ハイオク車にレギュラー給油したらどうなる?
レクサス車や輸入車などはハイオクガソリンを給油する車種が多いです。高騰する燃料費を抑えるために、ハイオク仕様にレギュラーガソリンを給油してもいいのでしょうか。
多くのレクサス車がハイオク仕様となる理由とは?
長引くロシアのウクライナ侵攻や円安で、ガソリン価格の高騰が進んでいます。2025年3月中旬時点で、レギュラーガソリンの全国平均価格は1リッター当たり184円、ハイオクガソリンは195円に達します。
そうなると燃料の単価を抑えたいですが、レクサス車や輸入車には、ハイオクガソリン(プレミアムガソリン)を指定する車種が多いです。

例えばレクサスのSUV「NX」の場合、レギュラーガソリンの指定は、2.5リッターガソリンエンジン車だけです。スポーティ仕様の2リッターターボ車も経済性が重視されるハイブリッド車もハイオクガソリン仕様です。
上級SUVのレクサス「RX」は、ハイブリッド車を含めて全グレードがハイオクガソリン仕様です。
レクサス車で全車がレギュラーガソリン仕様になるのは、2リッターハイブリッドを搭載するコンパクトSUV「UX」、1.5リッターハイブリッドの「LBX」程度です。
また、NXの2.5リッターハイブリッドはハイオクガソリン仕様ですが、トヨタブランドの「アルファード/ヴェルファイア」は、同じ2.5リッターハイブリッドのA25A-FXS型を搭載しながらレギュラーガソリン仕様です。
両車のエンジン性能を比べると、NXの2.5リッターハイブリッドは、プレミアムガソリンを使って最高出力が190馬力(6000回転)、最大トルクは24.8kg-m(4300~4500回転)。エンジンとモーター駆動の相乗効果による2WDのシステム最高出力は243馬力です。
アルファード/ヴェルファイアの2.5リッターハイブリッドは、レギュラーガソリンを使って最高出力が190馬力(6000回転)、最大トルクは24.1kg-m(4300~4500回転)、システム最高出力は250馬力です。
エンジン性能はハイオクガソリン仕様のレクサスNXが上まわりますが、モーターの駆動力やバッテリー出力などの違いにより、総合的なシステム最高出力はアルファード/ヴェルファイアが若干勝っています。
オクタン価の高いハイオクガソリンは、ノッキング(自然着火)が発生しにくく、例えばアクセルペダルを素早く踏み増した時なども動力性能の立ち上がりが滑らかです。高回転域の吹き上がりも活発に感じます。
このような運転感覚の違いに基づいて、プレミアムブランドのレクサスには、ハイオクガソリン仕様が多いです。
ただし前述のように、レギュラーガソリンとハイオクガソリン仕様で性能に大きな差はありません。主に感覚的な違いです。
そのために1リッター当たり200円近いハイオクガソリンを給油するのは、もったいないと感じるユーザーもいるかもしれません。
では、ハイオクガソリン仕様車にレギュラーガソリンを給油して大丈夫なのでしょうか。
この点を国産メーカーの開発者に尋ねると以下のように返答されました。
「今のクルマは昔と違って綿密な燃焼制御が行われるため、ハイオクガソリン仕様車にレギュラーガソリンを給油しても不具合は生じません。
ただしあくまでもエンジンを壊さないための制御ですから、本来の動力性能、加速フィーリング、燃費などは発揮できません。軽いノッキングが生じる場合もあります。
もしレギュラーガソリンを給油する使い方をするなら、車種を決める段階で、ハイオクガソリン仕様は避けた方が良いです」
前段で平均価格差を11円で書いておきながら、レギュラーガソリンとの価格差は200円とか吹かし過ぎではないか。一般的には100円チョット程度ではあるまいか。印象操作も甚だしい。
書いて居るのはリッター単価らしいよ。価格差は\10.ちょっとと言ったところか。
ヨーロッパのレギュラーガソリンはオクタン価が高く、日本のレギュラーガソリン仕様では対応できません。よって世界共通仕様のレクサスはハイオク仕様しか作らない方が合理的です。ヨーロッパメーカーの輸入車がハイオク仕様しか無いのもそのためです。