「タイヤの空気圧」いつ確認した!? 「見た目」で判断は可能? チェックを怠ると起こる「重大なリスク」とは

タイヤの「空気圧」は、チェックしておかないとどのようなリスクがあるのでしょうか。また、例えば外から見て確認する方法などはあるのでしょうか。

高速道路を走るクルマの「4台に1台が空気圧不足」!?

 ガソリンスタンドで「点検しますか?」と聞かれ、あわてて確認することも多いタイヤの「空気圧」。
 
 外から見て確認する方法はあるのでしょうか。そして確認しておかないと、どのような問題が生じるのでしょうか。

タイヤの空気圧点検、月に1度は実施していますか!?[イメージPhoto:AdobeStock]
タイヤの空気圧点検、月に1度は実施していますか!?[イメージPhoto:AdobeStock]

 定期的なタイヤの空気圧チェックは、クルマを安全に走行させるために欠かせない基本的な点検項目のひとつです。

 タイヤは、1本あたりわずかハガキ1枚分の面積でクルマと地面に接しています。

 もし空気圧が不足すると、タイヤの変形が大きくなります。

 そのことで偏摩耗が生じ、燃費が悪化したりフワフワと振動が収まらない乗り心地となったりするばかりか、コーナリングでタイヤが踏ん張ってくれないことも。

 最悪の場合はホイールから外れたり、異常発熱をして破裂(バースト)が起こるなど、非常に危険な状況をもたらすのです。

 逆に空気圧が高すぎてもダメで、同様に偏摩耗が起きたり、クルマの乗り心地の悪化や、直進性などに影響を及ぼすことがあります。

 しかし日本自動車タイヤ協会(JATMA)が2016年から2022年に調査した際には、高速道路を走るクルマの4台に1台が空気圧不足だったといい、定期的な点検は徹底されていないのが現状です。

 またタイヤの空気圧は、一度指定の空気圧に調整しても、自然に空気が抜けていってしまいます。

 JATMAによれば、タイヤの空気圧は1か月で約5%も低下するとしており、少なくも月に1度の点検は必須といえます。

 ただ、1か月ごとというのは実際にはなかなか管理がしづらい期間です。

 外から見てタイヤの空気圧低下がわかればいいのに、と思う人もいるでしょう。

 おおげさにいえば、自転車のタイヤのように明らかに「ペチャンコ」に潰れていけば、その変化に気づくかもしれません。

 果たしてクルマの場合、空気圧低下が見た目で判断できるものなのでしょうか。

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