約500万円! 三菱「“新”パジェロS」発表! 2-3-2の“7人乗り仕様”&ジムニー超え「地上高」採用! 約110万円安い“格安モデル”「GT」泰国に登場

三菱自動車のタイ法人は2025年11月28日、現地で生産している3列シートSUV「パジェロスポーツ」の新モデル「パジェロスポーツGT」をタイ国際モーターエキスポ2025で公開しました。

新パジェロS GT!

 三菱自動車のタイ法人は2025年11月28日、現地で生産している3列シートSUV「パジェロスポーツ」の新モデル「パジェロスポーツGT」をタイ国際モーターエキスポ2025で公開しました。

 パジェロスポーツは、三菱の黄金期を象徴する本格SUV「パジェロ」で培ったオフロード性能や耐久性を受け継ぐミドルSUVです。

新パジェロ”S”GT!
新パジェロ”S”GT!

 ルーツは、パジェロの派生モデルとして1996年に日本で生産・販売が始まった「チャレンジャー」ですが、車種整理や海外戦略の見直しが進むなかで、現在は生産・販売の中心をASEAN諸国へ移しています。

 現行型は2015年に登場した3代目にあたり、ピックアップトラック「トライトン」(先代)と共通のラダーフレーム構造を採用しています。

 ボディサイズは全長4840mm×全幅1815mm×全高1835mmで、ホイールベースは2800mm。最低地上高は219mmと、スズキ「ジムニー」を超えます。乗車定員は2-3-2の7人乗りです。

 パワートレインは2.4リッター直列4気筒ディーゼルエンジン(最高出力184馬力、最大トルク430Nm)に6ATを組み合わせ、FWD(前輪駆動)としています。

 装備差によるグレードはこれまで「プライム」と上位の「エリートエディション」の2種類でしたが、エントリーグレードとして新設定されたのが今回モーターエキスポで公開されたGTです。

 GTは、プライムのダウングレードに位置づけられ、装備を見直すことで価格を抑えた点が特徴となります。

 具体的にはワイヤレス充電器、シートのランバーサポート、リア12.1インチモニターなどが省略され、利便装備を中心に内容を整理しています。

 エクステリアでは18インチホイールが切削光輝+ブラックからシルバー仕上げへと変更され、インテリアでも計器パネルがフルデジタルからアナログメーターへと変更されています。

 ボディカラーはホワイトとダークグレーの全2色。価格は113万9000バーツ(約500万円)。プライムより25万バーツ(約110万円)安くなっています。実用性を保ちながらコストを抑えることで、同社は、より幅広い層にアプローチする考えです。

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Writer: 近藤 英嗣

新型自動車解説書のテクニカルライターを経て、編集者に。自動車分野を強みとしながらも、ライフスタイル、ビジネス、不動産、旅、グルメなど幅広く取材・執筆する。

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