28年ぶり復活! ダイハツ新「ちいさい“軽”トラ」初公開! 約60年ぶり復活の「旧車デザイン」も採用&3人乗り仕様な「ミゼットX」登場
インテックス大阪で開催された「Japan Mobility Show Kansai 2025 第13回大阪モーターショー」。 ダイハツの小型モビリティ「ミゼットX」が大阪仕様で登場し、来場者の注目を集めました。
ダイハツ新「ミゼットX」登場
2025年12月5日から7日までインテックス大阪(大阪市住之江区)にて、「Japan Mobility Show Kansai 2025 第13回大阪モーターショー」が開催されました。
なかでもダイハツブースの小型モビリティ「ミゼットX」に注目が集まっていました。どのようなモデルなのでしょうか。

ダイハツは今回、「わたしにダイハツメイ。小さいからこそできること。小さいことからひとつずつ。」というテーマを掲げ、都市生活に寄り添う新しいモビリティの姿を提示。その象徴的存在として登場したのがミゼットXです。
1957年に発売された初代ミゼットは、戦後の暮らしを支えたオート三輪として個人商店や配達の現場で活躍し、1996年には「ミゼットII」として復活。
今回のミゼットXは、その発明精神を現代に再解釈したコンセプトモデルであり、約28年ぶりにミゼットの名が蘇りました。
ミゼットXは、自転車以上・軽自動車未満のサイズ感を持つBEV(バッテリー電気自動車)。都市部のラストワンマイルや親子の移動を想定し、日常から業務まで幅広く対応できるよう設計されています。
全長2200mm×全幅1295mm×全高1680mmというコンパクトな寸法に、丸目ライトとシンプルなボディラインを組み合わせ、往年のミゼットらしさを残しつつ現代的なデザインへと進化しました。
2025年10月下旬より開催されたジャパンモビリティショー(JMS)では、中央に運転席を置き、左右に少しずらして後席を配置することで大人1人+子ども2人の乗車を想定。インテリアもオレンジや青、緑といったポップなカラーで構成され、遊び心のある空間が演出されていました。
一方、大阪モーターショーでは仕様を大きく変更。担当者は次のように語ります。
「今回の大阪仕様では、荷台をトラックタイプに変更し、ホロ部分をテントのように仕立てることで、アウトドアのイメージを強調しました。
宅配業務を終えた後、そのまま自分の荷物を積んでキャンプに出かけられるような働く人目線の使い方を意識しています。
東京展示では後部がボックス型でしたが、今回はより商用に寄せ、2列目シートもチャイルドシートを外し荷物積載仕様へと変えています。
外観も淡いオフホワイトで仕上げ、大阪城のエンブレムもあしらいました」
大阪仕様では、仕事から趣味まで幅広く活用できるよう、サイドアクセス可能なポケットフラップやナイロン生地の採用、拡張可能なあおりを備えた荷室を搭載。
座席を1シートにすることで荷物スペースを確保し、ラストワンマイル配送やソロキャンプに適した仕様となっています。
さらに、1950年代から1960年代に一部のダイハツ車に設定されていた大阪城マークを復刻し、地元開催を盛り上げました。
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反響や今後について、担当者は以下のように話しています。
「JMSからご好評をいただいており、『市販化して欲しい』という声も届いています。
現段階ではあくまでコンセプトカーであり市販化の予定はありませんが、将来的に開発できれば面白いと考えています。
これから検討を進める段階で、まずは持ち帰って考えたいと思います」
会場では多くの来場者が車両を囲み写真や動画を撮影し、説明員に熱心に質問を投げかける姿が見られました。
ミゼットXは、原点回帰と未来志向を融合した小型モビリティとして、大阪の地で新たな可能性を示した一台。今後の展開にも期待が高まります。
Writer: シープロダクション
自動車を中心とした記事制作を手がけている制作ユニット。わかりやすく読みやすい構成を意識し、新車情報やカーライフに役立つ知識まで幅広く発信している。クルマ好きはもちろん、ライトユーザーでも楽しめるコンテンツを心がけている。



























































































