新車6500万円! いすゞの「“70人乗れる”最新モデル」がスゴイ! 超パワフルな“340馬力”でも「めちゃ静か」!? 新型「エルガEV」どんなバスか開発者に聞いた!

新型「エルガEV」ならではのメリットとは!

 エルガEVに搭載するバッテリーは、総電力量242kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーで、先述のようにルーフと車体後部に配置されています。

 これはフルフラット化だけでなく、最適な重量配分も考慮してのもの。

 電力を取り出す外部給電機器と接続し、家電機器などに電力供給することも可能となっており、緊急時には給電車としても利用できます。

新型「エルガEV」ならではのメリットとは!
新型「エルガEV」ならではのメリットとは!

 左右に搭載された2基のインアクスルモーターによる最高出力は250kW。最大トルク960Nmとなっており、これはディーゼルエンジンモデルと同等以上の動力性能。

 力強い走行性能を維持しながら、低騒音・低振動であることも、エルガEVならではの特徴です。

 また、快適な車内空間を維持するパッケージ電動エアコンや外気導入機能も備えているほか、死角になる位置にいる歩行者などを検知する「フロントブラインドスポットモニター」や、ドライバーの状態をチェックする「ドライバーステータスモニター」と「ドライバー異常時対応システム」も装備しています。

 いすゞの開発担当者に、このエルガEVの注目して欲しいポイントについて話を聞いたところ、以下の回答がありました。

「エルガEVの開発ポイントは、『フルフラットフロアによる車内事故防止(乗客の安全)』『カーボンニュートラル社会実現への貢献』『ディーゼル車との乗換も考慮した運転者への負担軽減(操作ミスによる事故防止)』の3点です。

 これまでバリアフリー車両開発の手段の一つとしてBEV化の検討を進めてきたのですが、インアクスルモーターを採用することでフラットフロアを実現でき、BEVならではの装置のレイアウト自由度を活かして室内空間を有効活用しています。

 車両の操作フィーリングはディーゼルバスに近いものへとチューニングしており、路線バスで実績のあるいすゞにしかできないポイントです。カーボンニュートラル化への社会の要望が高まる中、定期ルートや短距離走行という路線バスの運行特性を鑑みると、EV化との親和性は高いと考えています。

 また、海外製電気バスとの違いとしては、国産ならではのアフターサービス体制等が挙げられます。車両のみならず、導入検討から運用までトータルソリューションでお客様の正常運行をサポートします」

 新型エルガEVの東京地区標準価格(消費税込)は6578万1980円で、ショートホイールベースの70人乗り「都市型モデル」が先行して2024年5月から発売され、追って「郊外型モデル」が2024年10月に発売されています。

※ ※ ※

 現在は都市型モデルと郊外型を展開しているエルガEVは、2024年11月についに本格的な量産がスタートしたばかり。

 年間150台の販売を目指すとしていますが、果たして国内のEV路線バス市場がどのように変わるのか注目です。

【画像】超カッコイイ! これが6500万円の「新型いすゞ車」です!(26枚)

【NEW】自動車カタログでスペック情報を見る!

画像ギャラリー

1 2

【2025年最新】自動車保険満足度ランキングを見る

新車不足で人気沸騰! 欲しい車を中古車でさがす

最新記事

コメント

本コメント欄は、記事に対して個々人の意見や考えを述べたり、ユーザー同士での健全な意見交換を目的としております。マナーや法令・プライバシーに配慮をしコメントするようにお願いいたします。 なお、不適切な内容や表現であると判断した投稿や、URLを記載した投稿は削除する場合がございます。

1件のコメント

  1. ちなみにBYDのEVバスはいくらですか?
    エルガEVに期待していすゞの株買いました。いすゞは過去に乗用車から撤退した事があるように商用車専門で行って下さい。更に洗練されたデザインを期待しています

メーカーからクルマをさがす

国産自動車メーカー

輸入自動車メーカー