トヨタ新型「クラウンエステート」と「クラウンクロスオーバー」2つのSUVはどこが違う? 積載性や走行性に“大きな違い”アリ! ライフスタイルに合う理想の1台とは

パワートレインやグレード構成にも違いがある?

 次に、パワートレインの違いを見てみましょう。
 
 クラウン クロスオーバーには、スポーツグレード「RS」に搭載される最高出力272PS/最大トルク460Nmを発揮する2.4リットルターボと、それ以外のグレードに設定される最高出力186PS/最大トルク221Nmの2.5リットルHEVの2種類が用意されています。駆動方式はいずれもAWDの「E-Four」ですが、「RS」では高性能な「E-Four Advanced」が標準装備されています。
 
 クラウン エステートは、クラウン クロスオーバーと同様の2.5リットルHEVに加え、「クラウン スポーツ」にも搭載される2.5リットルPHEVが用意されています。PHEVはシステム最高出力306PSを発揮し、WLTCモードで89kmのEV走行が可能です。さらに、給電機能を備えており、アウトドアや災害時に電力を確保することができます。
 
 両車とも2.5リットルHEVを基本としていますが、もう1つのパワートレインのバリエーションに特色が表れています。

ワゴンSUVとして登場した新型「クラウンエステート」
ワゴンSUVとして登場した新型「クラウンエステート」

 グレード構成を比較すると、クラウン クロスオーバーはエントリーグレードの「X」、ミドルグレードの「G」、上級グレードの「Z」、スポーツグレードの「RS」という4種類の展開となっています。
 
 一方、クラウン エステートは「X」と「G」がなく、上級グレードの「Z」とPHEVの「RS」の2グレード構成となっています。同じグレードでの装備はほぼ共通ですが、「RS」に関してはパワートレインが異なる点に注意が必要です。

 価格については、クラウン クロスオーバーの「X」が440万円、「G」が515万円、「Z」が595万円、「RS」が670万円となっています(価格は消費税込み、以下同)。
 
 クラウン エステートは「Z」が635万円、「RS」が810万円と、クラウン クロスオーバーよりもやや高めの価格設定です。ただし、クラウン エステートの「RS」はPHEVのため、国や自治体の補助金が適用される可能性があり、実質的な負担額はこれより抑えられるかもしれません。

ワイドなリアビューもカッコイイ!
ワイドなリアビューもカッコイイ!

※ ※ ※

 両車はクラウンシリーズの一員として共通する部分も多く、運転席周りのデザインや先進安全運転支援システムなどの機能はほぼ同じです。しかし、それぞれのキャラクターを考えると、ターゲットとなるユーザー層は大きく異なることが分かります。

 クラウン クロスオーバーは、クラウンシリーズの中心的な存在として、多くのユーザーのニーズを満たす万能なモデルです。上質な乗り心地を持ちつつ、アクセル操作次第でスポーティな走りも楽しめる設計となっています。また、新型クラウンシリーズの中では最も手の届きやすい価格帯である点も魅力です。

 一方、クラウン クロスオーバーが荷室の拡張性に制限があるのに対し、フルフラットデッキを備えたクラウン エステートは、キャンプやサーフィン、スキーやスノーボードといったアクティブな趣味を持つユーザーに最適なモデルです。全幅1880mmは取り回しに注意が必要かもしれませんが、その堂々とした佇まいは新型クラウンシリーズの中でも際立っています。

 これまでのクラウンにはなかった魅力を持つクラウン エステートが、待ち望んでいたユーザーからどのように受け入れられるのか、今後の評価が注目されます。

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Writer: くるまのニュース編集部

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