たまに見かける「極端に走行距離が少ない中古車」買って大丈夫? 今まで何してたの? ぱっと見「極上車」だけど注意点もある? 買うときに気をつけるポイントとは?
中古車を見ていると、年式は古いのに走行距離が異常に少ないクルマがあります。一体何があったクルマなのでしょうか。
中古車なのに全然乗ってない… 「距離激浅」個体は安全?
中古車検索サイトを見ていると「5年落ちで5000キロ未満」といったクルマを見かけることがあります。さらに見ていくと、「20年落ちなのに1万キロ」のようなクルマもあります。
一般的な認識として、「走行距離が少ない=使用頻度が少なく程度のいいクルマ」と考えますが、はたして狙い目なのでしょうか。中古車販売店に聞いてみました。

中古車買うとき、誰しもが重視するものといえば、限られた予算のなかで可能な限りコンディションの良い、使用感の少ないクルマを選びたいというのが本音ではないでしょうか。
そのひとつの指標として、メーターに表示される「走行距離」があります。
できれば距離が少ない方がいいという心理は、ごく一般的なユーザーもそうですし、好きなクルマを血眼で探すクルマ好きもそれほど変わらない考えかと思われます。
結果、走行距離が少ない個体に需要が集中して相場も高くなり、その反対に過走行気味のクルマは敬遠され、価格も安くなりがちです。
実は筆者(自動車ライター 松村透)も昨年中古車を手に入れたのですが、なんだかんだいっても重視したのは走行距離でした。
とはいえ「5年落ちなのに5000キロ未満」といった具合に、極端に走行距離が少ないクルマを見つけたとして、飛びついてしまっていいものなのでしょうか。
少なすぎると、むしろ何らかの要因でトラブルがあったクルマなのではないか、早急に手放さないといけないデメリットがあるクルマだったのか…など、前のオーナーの使い方がわからない中古車だからこそ、マイナスに考えがちです。
首都圏にある中古車販売店A店のスタッフに話を聞いてみました。
「年式の割に極端に走行距離が少ないクルマを見つけた場合、メーカーの認定中古車であれば基本的に『買い』だと思いますね。
整備の記録がしっかりしていて、なおかつ認定中古車としてのお墨付きを得た個体ですし、多少割高でも飛びついてしまっていいと思います。
この手の中古車は人気がありますし、即断即決しないとすぐに他の誰かに買われてしまう可能性が高いです」
やはり、基本的には「アタリ個体」である場合が多いようです。特に、ディーラーの厳しいチェックをクリアした認定中古車の場合、特にクルマの「生い立ち」もクリーンな場合が多いといいます。
「我々のような街の中古車販売店の場合、オークション会場から仕入れる場合とユーザー様から買い取るケースが大半です。
最近のクルマはコンピューターで管理されているためメーター巻き戻しの可能性が低く、極端に走行距離が少ない中古車は『クルマを買ったけど乗る頻度が少なかった』とみなしていいと思います。
あとは、屋外駐車か屋内駐車かによってクルマのコンディションがまったく変わってきます。エンジンルームやドアの内側の汚れ具合を見れば一目瞭然です。
逆に屋外保管でこのあたりまできっちりと洗車してあるような中古車は、非常に大切に乗られてきた確率が高いのでおすすめです」(A店スタッフ)
A店スタッフの言う通り、マイナスなことがあったから距離を乗らずに手放してしまった、ということではなく、単に「乗る機会がなかった」という捉え方が正しいようです。
それを確かめるには、汚れの少なさなどをしっかりチェックすると、より不安要素も消えて納得できます。
また、整備記録などがしっかり残っていて、それらがすべてディーラーで行われてきたクルマで認定中古車であれば、ほぼ間違いのない「アタリ」のクルマかもしれません。
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