3リッターV6を420馬力にブースト! 日産「“最強”スカイライン」がスゴかった!“ステルスグレー”で存在感アピールした「NISMOロードカー」とは?

大幅進化した「GT-R NISMO」も登場してた!

 2007年の登場以来、たゆまぬアップデートを重ねて常に一線級の戦闘力を維持し続けてきた「GT-R」。そのGT-RにNISMOが追加されたのは2013年11月のことで、こちらもベースモデルとともに進化を続けてきました。

 そんなGT-Rも2025年8月での生産終了がアナウンスされ、最後のR35型GT-R NISMOとなる2025年モデルが2024年3月に発表されました。

 価格は3000万円超と国産車としては破格のものとなっていましたが、発表から即完売(抽選申込枠の終了)したことも話題となっています。

 ただし、東京オートサロン2024で実車が公開されたのは、2023年の東京オートサロンで世界初公開され、同年3月に正式発表された「2024年モデル」でした。

日産「GT-R NISMO スペシャルエディション 2024年モデル」(東京オートサロン2024)
日産「GT-R NISMO スペシャルエディション 2024年モデル」(東京オートサロン2024)

 同車は、従来モデルから前後のデザインの変更に加え、新型リアウイングの採用でよりダウンフォースを求めたエアロダイナミクスによって操縦安定性能が向上。

 さらにフロントメカニカルLSDを標準装備することで旋回性能も高め、GT-R史上最高のパフォーマンスを追求したモデルに昇華しました。

 そして、日産を代表するスポーツカーの「フェアレディZ」にもNISMOロードカーが設定され、東京オートサロン2024に出展されました。

「フェアレディZ NISMO」は最新の「RZ34型」フェアレディZをベースに、専用のエアロパーツを纏い、NISMO専用チューニングを施して420馬力/520Nmの最高出力を叩き出します。

 もちろんエアロパーツやエンジンだけでなく、足回りやブレーキ、RAYS社製の鍛造19インチホイール、レカロ社製スポーツシート、そしてSPORT+が追加されたドライブモードなど専用装備も盛りだくさんとなっています。

 トランスミッションは、標準モデルに用意される3ペダルの6速MTではなく、9速ATのみ。

 しかし、クラッチプレート枚数の増加やシフトレスポンス向上のためにクラッチストロークの短縮、マニュアル操作時のシフトダウンスピードの半減など多くの専用チューニングが施されており、レーシングカーなどでアクセルオフやシフトチェンジ時に発生するアフターバーン音を、アクティブ・サウンド・コントロールで再現する演出も用意され、存分にスポーツ走行を楽しめるモデルに仕上がっています。

※ ※ ※

 これら4台のNISMOロードカーが一堂に会した東京オートサロン2024の日産ブースですが、すべてがNISMOロードカー専用カラーとなる「ステルスグレー」を身にまとい、圧巻の展示となっていたのは言うまでもありません。

 まもなく開催される東京オートサロン2025でも、日産ブースは注目の的となりそうです。

【画像】カッコいい! これが最強「スカイラインNISMO」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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