阪神高速の新ルート「名神湾岸連絡線」が整備中! 悲願の「地獄の神戸市内渋滞」解消へ!? 神戸の交通流が“劇的変化”する「たった3km」のスゴさとは
阪神高速の新ルートとなる「名神湾岸連絡線」の整備事業がはじまっています。完成すればどう便利になるのでしょうか。またどこまで進んでいるのでしょうか。
夢の「たった3km」整備計画とは
阪神高速の新ルートとなる「名神湾岸連絡線」の整備事業がはじまっています。
完成すればどう便利になるのでしょうか。またどこまで進んでいるのでしょうか。

名神高速道路は東京方面からやってきて、神戸の手前で終わり、阪神高速3号神戸線へ直通していきます。
名神の交通流が殺到するため、3号神戸線は神戸市中心部で慢性的な渋滞に悩まされており、摩耶や生田川など、渋滞情報を耳にしない日は無いような状況です。
そこで、南側で並行する5号湾岸線を、中途半端な六甲アイランド終点から延伸し、中心部をまるごとスルーして、一気に市街西側の湊川へ直結させようと、工事がおこなわれています。
ところが、名神と5号湾岸線はつながっていません。せっかくのバイパスルートも、宝の持ち腐れになります。
そこで、名神を西宮ICから南へ延伸して5号湾岸線に「西宮浜JCT・IC(仮)」で直結するのが「名神湾岸連絡線」です。
長さはわずか3kmほどですが、近くて遠い2路線をつなぐことで、神戸・明石方面への交通は劇的に変化する見込みです。
西宮浜JCT(仮)では、名神と、神戸方面・大阪方面どちらにも接続できます。
西宮ICでは、もともと名神~神戸方面しか連絡できなかったのを、「湾岸線~神戸線大阪方面」というランプが新設される予定です。明石海峡大橋方面から5号湾岸線でバイパスしてきた交通が、天保山方面を避けて、3号神戸線で海老江・阿波座方面へ、さらに将来的には第二京阪方面へ向かうことができます。
気になる進捗ですが、2021年に事業化し、2024年3月には阪神高速がたずさわる部分も事業認可されました。
この新路線は「合併施行方式」でおこなわれ、本体部など公共道路としての部分を国が工事し、有料道路に関わる設備部分をNEXCO西日本が担当するという形がとられます。
最初は国による工事がはじまっていきます。すでに測量も進められており、2024年度は調査設計の段階です。
名神と神戸市西部や播磨地区の間の移動は新名神・山陽道か中国道・北神戸線のルートだと思います。