静岡の国道1号“最後の地獄渋滞”区間が大変化!? まるごと高架化「清水立体」工事大詰め 興津まで「わずか3分」に!? どこまで進んだのか
静岡市内で東西の大動脈となっているのが、国道1号の「静清バイパス」です。ここで「清水立体」と呼ばれる高架化工事が、完成間近になっています。いったいどのような工事なのでしょうか。
静岡市「最後の高架化まだ区間」解消へ
静岡市内で東西の大動脈となっているのが、国道1号の「静清バイパス」です。
ここで「清水立体」と呼ばれる高架化工事が、完成間近になっています。いったいどのような工事なのでしょうか。
静清バイパスはほとんどが高架化されて「信号ゼロ」で通過できますが、いまだに地上区間しかなく信号待ちをせざるを得ないのが、東名・清水IC周辺の約2.4kmの区間です。
ここには清水IC西、西久保、庵原、横砂北といった交差点があり、それぞれ信号待ちで混雑が発生し、一気に流れが悪くなっています。
この区間の西側は2008年に、東側は1975年に高架化済みで、静清バイパス全体で見ても、この清水IC周辺だけが高架化しないまま残されてきました。平日7時台の平均速度はここだけ時速20km台まで低下し、事故件数も突出しているというデータがあります。
ちょうどこの付近には興津の港湾地帯があり、東名~興津埠頭の重要な物流ルートとなっています。そんな区間が信号渋滞で課題だらけというわけにはいかず、2018年に悲願の着工を迎えました。
この区間の高架化が完成すれば、信号待ち渋滞は無くなり、興津埠頭までの約3kmに12分もかかっていたのが、わずか3分で通過できるようになると算定されています。
さて、気になる進捗ですが、2024年10月下旬時点で、橋脚はすべて立ち終わり、鋼製の橋桁がどんどん架かってきています。そのうち清水IC西の交差点上は床版も完成し、舗装を待つのみ。西久保と千日原の交差点上は床版工事中です。
完成めどはまだ発表されていません。当初は「2026年春に、東京方面が先行開通」と発表されていましたが、2023年7月に橋桁架設中の事故が発生。対応や再発防止策の検討などにより「当初予定から遅れる見込み」とされ、白紙のままとなっています。
橋桁架設の際は、交差点下に交通を通すわけにはいかず、どうしても通行止めが発生します。大動脈での通行止めを少しでも短くするため、ヤードであらかじめ製作した橋桁を重機で運び込み、一夜で一気に架設するというダイナミックな工法が採用されています。
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