レクサス「RX」3列シートモデルの売れ行きに困惑? 富裕層が求める理想的なSUVとは
レクサスRXに3列シートモデルが追加されました。これまでは2列シートの5人乗りのみの設定でしたが、最高乗員7名のモデルが加わったのです。「RX450hL」と命名されています。
贅を尽くした3列シートのSUV
いま、世界の自動車市場では、SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル)の人気が圧倒的です。世界のほとんどの自動車メーカーがこのジャンルに魅力的なモデルを投入しています。出せば売れる。まさにドル箱市場です。
SUVはたしか、三菱自動車が発売したパジェロがルーツだったと思われます。もともと野山や河原を突き進むようなジープタイプのモデルが源流でしたが、それが徐々に都会的になり姿を変えていきました。
いまでは4WDでなくとも、比較的背の高いボディの乗用車をSUVと呼ぶようになりました。都会を走るモデルといえば、かつては背の低い箱型のセダンが一般的でしたが、いまでは、SUVがその座を奪おうとしています。
日本唯一のプレミアムブランドであるレクサスも、魅力的なSUVをラインナップしています。もっとも大柄なLXを旗艦として、やや小型のNXと、そしてLXとNXの中間に位置しているのが今回試乗したRXです。
これまで「RX」は、2列シートの5名乗りだけでしたが、ボディの全長を110mm伸ばし、2列目の後ろにもう1列シートを取り付けたロングボディを追加したのです。大家族では、2列シートの5人乗りは不便でしょう。
サードシートのある7人乗りなら、大勢の子供達を乗せてのドライブや、お客様の送迎などで便利です。そう感じるユーザーも多く、そのためにレクサスは「RX」の3列シートを開発したのです。「RX450hL」はレクサスらしく贅を尽くした仕様になっています。
まず、搭載するエンジンは、V型6気筒3.5リッターのガソリンエンジンと、前後に2個の電気モーターを組み合わせたハイブリッド仕様です。4500cc相当の動力性能を発揮するという思いで「450」と命名されました。小文字の「h」はハイブリッドで、「L」はロングボディであることを表しています。
エンジンとモーターの馬力を合計すると497馬力にもなります。ハイブリッドはレクサスがもっとも得意とするパワーユニットですから、燃費性能がいいにもかかわらず、加速性能も力強いのです。