ニッサン新型「“最強”スカイライン」発売に反響多数! シリーズ集大成の「“匠”の手組みエンジン」はもう“最後”!? 日産の動向に「賛否の声」集まる!

日産は2024年8月、専用チューンを施した100台限定の特別仕様車、新型「スカイラインNISMO Limited」を発売しました。「スカイラインGTの集大成」といわれる同モデルに対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。

「集大成」ということは…「ファイナルモデルなの!?」

 日産は2024年8月23日、専用チューンを施した「スカイラインGTの集大成」となる新型モデル「スカイラインNISMO Limited」を発売しました。
 
 わずか100台限定の特別仕様車に対し、SNSなどでは多くの声が集まっています。

70年近い歴史を持つ「スカイライン」は今後どうなるのか!?[写真は「スカイライン NISMO」]
70年近い歴史を持つ「スカイライン」は今後どうなるのか!?[写真は「スカイライン NISMO」]

 1957年の登場から65年以上にわたって販売が続くスカイラインは、日産のなかでも特に長い歴史を持つモデルです。

 現在発売されているスカイライン(V37型)は2013年11月に発表された13代目。

 2019年には、同一車線内ハンズオフ(手放し運転)可能な先進運転支援機能「プロパイロット2.0」を国産車で初搭載(ハイブリッド車に設定)したほか、3リッターV型6気筒ツインターボエンジン搭載の高性能仕様「400R」を設定するなど、今もなお日産を代表する重要なモデルとしての位置づけにあります。

 いっぽう2021年6月には、一部新聞紙上に「スカイライン廃止へ」との報道があがりましたが、報道のわずか3日後、日産の星野朝子副社長が会見で「日産自動車はスカイラインを決してあきらめない」とブランド存続の意向を表明したのも記憶に新しいところです。

 しかし星野副社長の発言とは裏腹に、2022年にはプロパイロット2.0搭載モデルをラインナップから廃止し、同時にハイブリッドモデルもなくなるなど、近年のスカイラインは徐々にモデル規模が縮小しています。

 そんななか、日産が「スカイラインGTの集大成」だとして登場させたのがスカイライン NISMOシリーズでした。

 スカイライン 400Rの3リッターV型6気筒ツインターボエンジン(最高出力405ps・最大トルク475Nm)にさらなる専用チューニングを実施し、最高出力420ps、最大トルク550Nmまで性能を向上。

 日産のモータースポーツ部門を担うNISMO(日産モータースポーツインターナショナル)でレース用マシンのエンジン開発を手掛ける開発者が、同じ開発設備を使いチューニングを実施したといいます。

 通常のスカイライン NISMOも1000台限定ですが、2024年8月に発売されたわずか100台限定のスカイライン NISMO Limitedは、日産横浜工場でGT-Rのエンジンを組み立てる「匠ライン」で、特別な資格を持つ匠がひとつひとつを手組みで作り上げる高精度なエンジンを搭載します。

 匠ラベルや専用シリアルナンバープレート、専用エンブレム、艶消しガンメタリック塗装のホイールなどを装着し、まさに究極のスカイラインというべき内容となっているのです。

 そんな新型スカイライン NISMO Limitedに対し、SNSなどではさまざまな反響が寄せられています。

 多かったのは「欲しくなる」「手組みエンジンとかアツい!」「こういうこだわりの強さこそ日産車らしいところ」など、熱い視線を送る日産ファンからのコメントでした。

 一方で「集大成ということはファイナルなの!?」「日産のはっきりしない態度がなんだか気になる」「このままフェイドアウトとかつらすぎる」といった声も多く、日産からの明確なアナウンスがない点も含め、ファンをやきもきさせているようです。

※ ※ ※

 日産によると、残念ながらスカイライン NISMO、新型スカイライン NISMO Limitedともに完売したといいます。

 発表時に“スカイラインGTの集大成”と宣言しており、モデル終了のウワサが現実味を帯びたものとなりましたが、2024年11月現在、現行型が今後どうのか、また新型スカイラインに関する情報などは一切明らかにされていません。

 70年近い歴史を持つ老舗ブランドがこのまま消滅してしまうのか、日産の動向から目が離せません。

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