2024年11月28日、トヨタの欧州法人（以下、トヨタ）はベルギーのブリュッセルにて、コンパクトハッチバック「ヤリス」の2025年モデルを発表しました。

　ヤリスは初代モデルが1999年に登場。

　日本市場では、初代から3代目まで「ヴィッツ」の車名で販売されていましたが、2020年に発売した4代目からは、海外市場と同じ“ヤリス”の車名で展開されています。

　同車は初代から一貫して、都市部での生活に適したにコンパクトなボディと、安全性や低燃費・走行性能を兼ね備えており、歴代モデルの販売実績はヨーロッパにおいて500万台以上、全世界では1000万台以上にも上ります。

　このようにトヨタの欧州におけるベストセラーカーでもあるヤリスに、今回新たにアップデートを実現した2025年モデルが発表されました。

　2025年モデルのヤリスで注目すべき点として、スポーツ志向の新グレード「GRスポーツ」が設定されたことが挙げられます。

　このGRスポーツは、Bセグメントならではの高効率と安全性を維持しつつ、より精悍で高い運動性能を予感させる魅力的なスタイリングを実現。

　TOYOTA GAZOO Racingの精神を反映し、楽しいドライブをオーナーに提供することを目指して開発されたスポーツグレードです。

　またGRスポーツのみ、ボディカラーに新色の「ストームグレー」を設定し、さらにモノトーンとブラックルーフの2トーンも選択可能。

　ホイールも新デザインとなり、マット仕上げの18インチアルミホイールが装着されます。

　内装は、赤のステッチとガンメタルグレーのアクセントによってスタイリッシュさが際立つインテリアを採用。

　ヘッドレストに「GR Sport」ロゴをエンボス加工であしらうなど、洗練された雰囲気とともに走りへのこだわりが感じられる仕上がりとなっています。

　そのほか通常モデルのヤリスにも改良が施されており、最新のトヨタセーフティセンスを含む「トヨタ T-Mateシステム」を採用。

　より安全で、運転しやすく、駐車しやすいクルマを実現しました。

　デジタルユーザーエクスペリエンスも充実しており、カスタマイズ可能なメーター・ディスプレイや、最大10.5インチのディスプレイ・スクリーンを備えたマルチメディア・システムを装備するなど、デジタル・ディメンションも充実させています。

　また全グレードにおいて、ボディカラーに新色の「フォレストグリーン」を採用。

　こちらも先述のストームグレー同様にモノトーンと2トーンが用意されており、ヤリスの安定したハンドリングと応答性の高いシャーシ、力強く機敏なハンドリング性能を引き立てます。

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　新たなGRスポーツを含む新型ヤリス 2025年モデルは、2025年2月に生産が開始され、オーナーのもとに届けられる予定です。

　なお、価格など欧州でのラインナップと仕様の詳細については、後日正式発表があると思われ、注目が集まります。