新車で買える!? トヨタ「シエンタ“SUV”」がスゴイ! 5人乗り仕様もある「小型SUVミニバン」が台湾で人気すぎるワケとは

かっこよ!「シエンタ クロスオーバー」は何が違う?

 では「シエンタ クロスオーバー」は、通常のモデルと何が異なっているのでしょうか。まず最低地上高が高くなっていて、アルミホイールは標準モデルの15インチに対し16インチを採用しています。

トヨタ「シエンタ」
トヨタ「シエンタ」

 エクステリアでは、フロントグリルはブラックアウトされ、シルバーのロアガードが追加されています。また、グリル下部からバンバーのサイドまでブラックの樹脂で覆われてワイルドな顔つきになっています。

 ボディサイドもブラックの樹脂製ロアガードで前輪からリアバンパーまで繋げられています。また、ルーフはブラックアウトされ全体的に精悍なイメージでまとめられています。

 リアエンドは、フロントから繋がるようにデザインされたブラックの樹脂製バンパーと、シルバーのロアガードで引き締められています。

 インテリアは標準モデルと同じものとなっている様子で、標準モデルと同じく2列シート5人乗りと3列シート7人乗りが設定されています。

 車両価格は、標準モデルが76万2000台湾ドル(約361万円)から90万2000台湾ドル(約427万円)、クロスオーバー5人乗りが79万2000台湾ドル(約375万円)、7人乗りが94万2000台湾ドル(約450万円)となっています。

 日本のシエンタより高くなっているのは、台湾の関税や消費税が高いことに加え、市場規模が小さく販売コストが高くなること、クルマを持つことのステータス性が高く、ディーラーがブランドイメージを保って高い利益を確保するというマーケット事情が影響しているからです。

 ちなみに台湾トヨタでは、ほかにもコンパクトセダン「VIOS(ヴィオス)」、ミドルセダン「ALTIS(アルティス)」&「アルティス GR SPORT」、新型「カムリ」といった日本市場未発売のモデルが販売されています。

 日本の現行シエンタにもSUVモデルを追加して欲しいという声がネット上などで見られますが、今のところクロスオーバーモデルが発売されるという情報は入ってきていません。今後の動向に注目です。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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