京奈和道~大阪が「信号ゼロ」に!? 国道24号の“地獄渋滞”解消する「大和御所道路」工事進行中 大和高田バイパスとの“直結ランプ”も開通間近

京都~奈良~和歌山をつなぐ高規格道路「京奈和自動車道」が全通に向け、残り少ない未開通部である「大和御所道路」工区の工事が進められています。

京奈和道から大和高田バイパスへ直結

 京都~奈良~和歌山をつなぐ高規格道路「京奈和自動車道」が全通に向け、残り少ない未開通部である「大和御所道路」工区の工事が進められています。

大和高田バイパスと立体交差する国道24号(画像:Google Earth)。
大和高田バイパスと立体交差する国道24号(画像:Google Earth)。

 京奈和道は国道24号のバイパスとして、3府県の信号ゼロ移動を可能にします。全線に渡って、高架やトンネルなどで抜けていきます。

 今や大半が開通済みですが、肝心の大和高田バイパス(南阪奈道路)との交差部がまだ完成していません。そのため京奈和道ユーザーはいったん国道24号に下りて、大和高田バイパスに入る信号待ちに付き合わされることとなります。

 さらにその先も、国道165号と交差する「曲川町東」交差点やその先の「曽我町」交差点、中和幹線と交差する「土橋町南」など、信号待ち渋滞スポットが連続して、生活交通だけでなく中長距離交通をも悩ませています。

 京奈和道「大和御所道路」工区の「最後の未開通部である4.4km」が開通すれば、これらの交差点も高架やトンネルでまるごとスルーしていきます。開通にかかる期待は高まっていますが、完成めどはまだ発表されていません。

 そのなかで、先行開通予定となっているのが「京奈和道北行き→大和高田バイパス大阪方面」をつなぐランプ1本です。

 このランプのみ2026年春に開通予定。「たかがランプ1本だけ?」と思うかもしれませんが、この1本のランプによって、朝の大阪への通勤が「完全信号ゼロ」になります。

 京奈和道で北上してきたクルマは、高速道路をまったく下りずに、そのまま大和高田バイパス・南阪奈道路方面へ直通することができるようになるのです。

 現地では、すでに「コンクリート床版」の打設工事が進められ、完成形が見えてきました。あとはそのうえに舗装し、高欄や防音壁、標識など仕上げ工事が残るのみです。

 ちなみに、同時進行で「大和高田バイパス大阪方面→京奈和道南行き」のランプも工事中。大和高田バイパスを大またぎする立派な橋桁がすでに完成していますが、肝心の開通めどは全く発表されていません。

 こちら側が完成すれば、大阪の職場から帰宅する際も「信号ゼロ」で高速乗り継ぎができるようになります。

 また、京奈和道「大和御所道路」工区の本線区間も、橋脚がニョキニョキと並ぶなど、工事は最盛期を迎えています。用地取得は完了しているので、あとは工事を進めるのみです。とはいえ近鉄大阪線や中和幹線を地下トンネルでくぐるなど難工事も多く、やはりまだまだ開通めどが出ない状況です。

【画像】超便利!? これが「京奈和道」計画ルートと整備状況です(30枚以上)

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