“低燃費”な新型「クーペSUV」発表!軽量ボディד独自ユニット”装備でめちゃ楽しそう!「映え内装」も超カッコイイ「アルカナ」の魅力とは?
映える内装と、マイルドハイブリッドの魅力とは?
アルピーヌスタイルへと進化したアルカナですが、そのスポーティなスタイリングとキャラクターはしっかりと受け継がれ、アロイホイールを煌びやかな19インチとすることで、上質さが高められました。
そして、このマイナーチェンジより、2Dデザインとなった新ルノーエンブレムが採用され、フロントグリル全体に加え、エキゾーストフィニッシャーやアルカナのロゴをブラック化したことで、より精悍さも増しています。
フロントフェンダーにあるベゼルがエスプリアルピーヌであることを主張しています。
またレザーフリーとなったインテリアでは、ステッチやアクセントにブルーが使われているのもアルピーヌの特徴の1つ。
ドア張りには赤白青のトリコロール・ステッチが施されています。
インテリアデザインはほぼ共通ですが、アクセントカラーが変わるだけでもその印象は異なり、より上品に進化していました。
試乗車は、エントリーモデルとなるマイルドハイブリッド仕様です。
これまでのアルカナは、燃費の良さから、7:3で断然フルハイブリッド仕様が人気でした。
その上、従来までは価格差が30万円だったことも大きいといえます。
新型では、その価格差が40万円に拡大したため、同等装備を誇るマイルドハイブリッド仕様の魅力も高まってきたというわけです。
また燃費についても、マイルドハイブリッド仕様もフルハイブリッド仕様には及ばないものの、17.0km/L(WLTC)と優秀です。
搭載されるエンジンは、最新のルノー車で定評のある1.3リッター4気筒ターボエンジンで、最高出力158ps、最大トルク270Nmを発揮。
そこに、発進と加速時にはモーターアシストが設けられます。
またトランスミッションは7速DCTとなっているため、俊敏なシフトと最適なギアセレクトで走りをサポートしてくれます。
全長4570mmというミッドサイズボディながら、軽さも強みとするアルカナだけに、マイルドハイブリッドならば、車両重量は90kgも軽い1380kgとなり、1.3リッターターボでも軽快な走りが愉しめるのです。
静粛性ではフルハイブリッド仕様に譲りますが、市街地や高速だけでなくワインディングのようなシチュエーションで、マニュアルモードで任意のギアセレクトが可能なので、操る楽しさは、マイルドハイブリッド仕様の方が勝っているといえるでしょう。
ただ誤解してはならないのは、SUVらしさを残したスポーティな味付けであること。
くわえて、広い室内を実現するロングホイールベースが生む直進安定性の良さもあります。
そのため日常使いでは、高い快適性を提供しているオールマイティなクーペSUVといえるのです。
E-TECHフルハイブリッドの陰に隠れてしまっているマイルドハイブリッド仕様ですが、価格と税制面では有利な小排気エンジンのマイルドハイブリッド仕様に分があります。
アルカナに興味がある方には、ぜひ両者を比較して愛車選びをして欲しいと思います。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。
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