新車160万円切り! スズキに「MT搭載の“本格”四駆」あった! もはや「ジムニー超え」な“高性能4WD”×デフロックが凄い! 2ドア仕様の「悪路に強いモデル」とは

スズキには本格軽四輪駆動車の「ジムニー」がありますが、このジムニーと同レベルでハイスペックな4WD機構を持つモデルが存在します。一体どのようなモデルなのでしょうか。

「デフロック×パートタイム4WD」設定! 悪路もどんと来い!

 維持費の安い軽自動車でありながら、本格的なクロスカントリーモデルも真っ青の4WD性能を持つ「ジムニー」は高い人気を誇っており、登場から6年が経過した現在でも新車の納期が1年前後かかる長納期モデルとなっています。
 
 また、価格もエントリーグレードでも約165万円からとなっており、即納が可能な中古車だと、新車に近い状態のものでは未だに新車価格を超えるプレミア価格となっているのです。
 
 ただスズキには、ジムニーに勝るとも劣らない走破性とジムニーよりも安価な車両本体価格を持つ4WDモデルが存在しています。それが軽トラックの「キャリイ」です。

もはや「ジムニー超え」! じつは「すごい四駆」だった「キャリイ」
もはや「ジムニー超え」! じつは「すごい四駆」だった「キャリイ」

 主に農家などで支持されるキャリイは、FRレイアウトを持つ2WDモデルのほかに4WDモデルもラインナップしています。

 なかでも、最上級グレードの「KX」およびスーパーキャリイの「X」、そして農業仕様の5速MTモデルにはなんと、高低速2段切替式のパートタイム4WDに加え、ぬかるみなどで片輪が空転してしまったときでも、もう片方のタイヤにしっかり駆動力を伝達できる「デフロック」も標準装備なのです。

 このデフロックについてはジムニーですらも装備されていない機能となっており、シチュエーションによってはジムニーをも上回る悪路脱出性能を兼ね備えるモデルとも言えるでしょう。

 なお、AT車やその他グレードで用意されるMT車の4WDモデルについては、スイッチ操作ひとつで2WDと4WDを切り替えることができる「ワンタッチドライブセレクト4×4」を採用。

 デフロックを持たない仕様では駆動輪が空転した際に、空回りする方にブレーキを掛けることでもう一方に駆動力を伝達する「ぬかるみ脱出アシスト」が備わりますが、やはりデフロックに比べると脱出力はやや劣ってしまいます。

 このように、ジムニーに匹敵する走破性を兼ね備えたキャリイの高低速2段切替式4WDモデルですが、最も安価な農業仕様は本体価格130万5700円。

 また、広いキャビンで装備も充実の「スーパーキャリイ」のXグレードでも155万6500円と、ジムニーよりも10~35万円もリーズナブルな価格なのも魅力的です。

 軽トラックということで2名乗車しかできないというのが最大のネックとなりますが、そもそもジムニーの後部座席も非常にミニマムで、通常はリアシートを畳んで荷室として使っているユーザーも少なくありません。

 そのため、2人のみの乗車として、荷物は荷台に載せると割り切って使うのであれば大いにアリと言えるでしょう。

 ちなみに、軽トラックは年数や距離が進んでもリセールが良いことでも知られているため、満足して手放す際も価値が残るというのもジムニーと同じくメリットとなります。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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4件のコメント

  1. ジムニー、軽トラ所有してます。
    ぬかるんだ田んぼ等では
    軽トラのデフロックの優位性があります。
    ただし、タイヤ径、サスの可動域が異なりますので、クロカン的な走行は軽トラは難しいです。

  2. リクライニング出来ない時点で軽トラはちょっと…。
    準中位の大きいやつでこの仕様が欲しい。

  3. エブリィの箱バンに乗っています。
    車中泊がしたくて箱バンを探していたところ 5MT,4WDの新車が安く買えたので気に入っています。
    4WDは悪路に入った時 ありがたいですね。

  4. このレポート書いた人は、感覚だと思いますが、本格四駆とか乗ったことがないのかもしれません、先ずはタイヤ外径が重要です、次にタイヤ性能を活かせるサスペンション、そして走破性を表す3アングルですね~、車体形状も安全性に少し劣るって感じだと思います。デフロックはいいけどヤバい装備です。

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