え。高速道路が「24時間・365日」最大50%割引に! なぜ? 対象エリアは? 注目の「通勤パス割引」どれくらい安くなるの?

国土交通省は「平日朝夕割引」を見直し、2023年4月から新たなETC割引制度「フリータイム通勤パス割引」を一部エリアで試行し、順次そのエリアを拡大しています。「通勤パス割引」とはどのようなもので、今後どこが対象となるのでしょうか。

対象は6道県!「24時間・365日」割引の内容とは?

 高速道路を走行する際には、状況に応じて休日割引や深夜割引などさまざまな割引制度を利用できます。

 そうしたなかで国土交通省は「平日朝夕割引」を見直し、2023年4月から新たなETC割引制度「フリータイム通勤パス割引」を一部エリアで試行し、順次そのエリアを拡大しています。

「通勤パス割引」とはどのようなもので、今後どこが対象となるのでしょうか。

いまの対象は6道県!「24時間・365日」割引の内容とは?
いまの対象は6道県!「24時間・365日」割引の内容とは?

 高速道路を走行する際には、状況に応じて休日割引や深夜割引などさまざまな割引制度を利用できます。

 中でも地方部で実施されている平日朝夕割引は、平日(月曜日~金曜日)の朝6時~9時と夕方17時~20時の通勤・帰宅時間帯に料金所を通過すると、毎月の利用回数に応じて通行料金が30~50%割引されます。これは通勤に高速道路を利用する人にとって非常にありがたい制度といえるでしょう。

 しかし、この平日朝夕割引に対しては大きく2つの課題が指摘されています。

 1つめは割引の対象時間が朝夕に限定されており、夜間勤務やフレックス勤務など多様化する働き方・勤務形態に対応できていないということです。

 また2つめの課題は、一部の高速道路において通勤時間帯に混雑が発生しているという点です。

 本来、平日朝夕割引は通勤時間帯における一般道路の混雑を解消するため、交通容量に余裕のある高速道路への利用をうながす目的でおこなわれていますが、かえって高速道路の混雑を招くことがあります。

 国土交通省はこれらの課題を踏まえて平日朝夕割引を見直し、2023年4月から石川県の一部区間で新たなETC割引制度「フリータイム通勤パス割引」を社会実験として試行開始しました。

 さらに同割引は2023年7月から石川県全域に拡大、そして2024年4月からは北海道、新潟県、山梨県、香川県、長崎県が割引対象地域に加わり、現在は6道県で実施されています。

 この通勤パス割引は月初めから月末までの1か月間有効であり、割引を受けたい月の前月末までにNEXCO各社のウェブサイトで申込みをおこなう必要があります。

 たとえば6月1日から6月30日までの間にこの割引を利用したい場合は、5月31日までに申し込まなければいけません。

 なお、通勤パス割引は平日朝夕割引のように曜日や時間が指定されているわけではなく、「全日・24時間」割引が適用されます。

 加えて、利用者が登録したIC間の通行20回相当分の支払いに使える通勤パスを10回分の料金で事前購入できるため、通行料金が最大50%割引となります。

 この割引は1日3回までの走行に適用されるほか、通行回数が20回を越えた後も、指定区間内の走行を50%割引で利用できます。

 ちなみに利用できる車両に普通車、軽自動車などの制限はなく、事前に申し込んだ車種で割引を受けられます。

 この通勤パス割引に関してはSNS上で「さっそく通勤パス申し込んだ」「乗り放題最高」などの声が聞かれたほか、「仕事で毎日利用しているけど、割引率がすごいから助かってる!」といった実際に利用しているドライバーからの好意的な感想も寄せられています。

 このように割引率の点で大きなメリットがありますが、割引の対象区間は6道県でそれぞれ指定されており、一例を挙げると北海道では道央自動車道の「札幌南IC-北広島IC-千歳ICのいずれか1ICの間」が対象です。

 対象区間はNEXCO各社のウェブサイトから確認できるため、利用を検討する際には自分が通行する区間であるかどうかをよく確認しておきましょう。

 そのほか通勤パス割引はETC車を対象とした割引であり、当然ながらETC車載器を付けていない車両は利用できません。

 また申込みは先着順であり、石川県では毎月先着1000人、ほかの5道県では先着500人に限定されていることから、利用の際には早めの申込みが重要といえるでしょう。

※ ※ ※

 現在6道県の指定された区間において、24時間・365日割引が適用される「フリータイム通勤パス割引」の社会実験がおこなわれています。

 国土交通省は今後、それらの割引効果を検証した上で、2026年度を目処に現行の平日朝夕割引に代えて通勤パス割引を本格展開する方針であり、全国にも普及していくことが期待されています。

【画像】「えっ…!」これが「古いETC車載器」の正しい「確認方法」です!(30枚以上)

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2件のコメント

  1. 高速道路料金は、業務トラックのための「業務割引」があってもよいと思うぞ。国の道路網は観光目的よりも、経済基盤向上強化が究極目標だよね。
    だから、アメリカは、料金も速度制限も無しのフリーウェィつくったと言う。

  2. 物流を優先するなら、緑、黒ナンバーの割引だけでよい

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