トヨタ「ルーミー」&ダイハツ「トール」10月で生産終了! 現行モデル「“突然”の販売終了」で今後どうなる? めちゃ売れてる「快適ワゴン」最新の情報は?
ダイハツは公式サイトで、「トール」現行モデルの生産を終了したと発表しました。どういう状況なのでしょうか。
超人気の「コンパクトワゴン」が生産終了?
ダイハツは公式サイトで、ハイトワゴン「トール」現行モデルの生産を2024年10月下旬で終了したと発表しました。
在庫のみの販売となるようですが、どのような状況なのでしょうか。
トールは2016年11月に登場したハイトワゴンです。
ダイハツが軽自動車で培ったノウハウを活かし、「子育てファミリーの日常にジャストフィットするコンパクトファーストカー」として、コンパクトなボディに便利な両側スライドドアや使い勝手のよいシートレイアウトを採用。
同時に、トヨタには「ルーミー」として、スバルにも「ジャスティ」としてそれぞれOEM供給しており、なかでもルーミーは2023年度の新車販売台数ランキングで8位(7万6733台)を記録。2024年10月の単月でも1万2868台を登録し、3位となるなど、小型乗用車として大人気のモデルとなっています。
ボディサイズは全長3700mm×全幅1670mm×全高1735mmと非常にコンパクトですが、室内長2180mm×室内高1355mmを確保し、かなり大きな居住スペースを持つことが特徴です。
前席は左右セパレートタイプで、かつインパネシフトを採用したことで、前後左右のウォークスルーが可能。さらにシートはフルフラットにすることもできます。
またリアシートはダイブダウンや長い前後調整に加え、各種収納やカップホルダーを多く設けるなど、細部に至るまで利便性を高める工夫がなされています。
2020年9月には改良が実施され、デザインの刷新や先進運転支援「スマートアシスト」の機能向上を図りました。
これにより、全車速対応のアダプティブクルーズコントロールが設定され、停車時にブレーキを踏んだ状態を維持する電動パーキングブレーキの採用など、機能性を大幅に向上。
その一方で価格(消費税込・トール/ルーミーいずれも同価格)は156万6500円から210万円と比較的低く抑えている点も魅力的なポイントと言えます。
なお、ダイハツによる認証不正があったことで2023年には一時期出荷が停止されていましたが、2024年4月に再開しています。
そして今回、ダイハツの公式サイトでは「2024年10月下旬をもちまして、トールの現行モデルの生産を終了いたしました。販売会社での在庫がなくなり次第、現行モデルの販売を終了させていただきます」とアナウンスしています。
これには11月の法規改正が関係しています。
直近ではバックモニターやバックセンサーなどの後退時車両直後確認装置の標準装備が義務付けられることになり、ダイハツでも11月に入り、「ハイゼットカーゴ」や「アトレー」「ロッキー」も法改正に伴う改良モデルを相次いで発表しました。同時に価格の改定(値上げ)も実施されています。
さらに、公式サイトでも上記のアナウンスの最後に、「新規のご注文の際は商品内容・価格に変更がある場合がございます」としており、大幅な変更がないことが予想できます。
今回の生産終了もこれらのモデル同様に一部変更がなされた上で、比較的早い段階で販売再開があるものとみられます。ちなみにダイハツ広報部に確認すると「公式サイトの記載の通り」としており、次期型に関してもしばらく先になりそうです。
なお、ルーミーについては2024年11月8日現在、生産終了に関する公式のアナウンスはありませんが、納期については受注停止しているため「店舗にお問い合わせください」と発表。
一方でスバルはジャスティについて公式サイトで「現行モデルについては、生産終了に伴い、販売店での在庫対応のみとなります。」としており、この2車種も改良が実施されるものとみられます。
販売台数ランキング上位常連の人気車だけに、一部改良モデルの登場が待たれます。
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