輸入車を新車購入 納期が長いのは本当か
在庫車を狙えば好条件が出ることも
日本国内に在庫がある輸入車であれば、短期間で納車が可能となります。そのため、輸入車ディーラーで商談をするときは「このグレードのこの色、この仕様であればすぐにご納車できます!」みたいなフレーズが飛び交うことが多々あります。
これはどうせ売るなら在庫を減らしたいという販売店側の思惑もないとは言えないところでしょう。
つまり、在庫を捌きたい販売店側の気持ちを逆手にとって、「できれば〇〇の仕様が欲しいんだけど、予算さえあえばそっちを購入してもいいかなぁ……」と、好条件を引き出すきっかけにすることも可能というわけです。特にモデル末期の車種であれば、”売れなければ型落ち車となってしまうため、少々損してでも売ってしまえ!”ということになることもあるようです。
でも、やっぱり購入するなら妥協することなく、”自分が求める仕様がほしい!”と、販売店が在庫していない仕様を購入しようとすると、当然新規で本国に発注することになります。そのため納期は大幅に伸びることになり、場合によっては数ヶ月~半年くらい待たされることもあるようです。
あまりにマニアックな仕様を発注する場合は、販売店の在庫になっても捌ける可能性が低いため、キャンセルをしないように念を押されたり、多めの前金を用意するように言われたりすることも……。
買うときの安さを取るか、自分のこだわりを取るかは各人の車に対する熱量によるところも多いため、どちらが良いとは断言できませんが、どちらにしても後悔のない選択をしたいものですね。
【了】
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。