輸入車を新車購入 納期が長いのは本当か

車を契約してから納車されるまでの期間を表すものが「納期」と呼ばれるもの。皆さんも愛車を購入する際、契約手続きをしてから納車されるまでの期間を首を長くして待った経験もあることでしょう。では輸入車はどのくらいかかるのでしょうか?

輸入車の納期って何日ぐらいかかる!?

 この「納期」というもの、購入した車両によってまちまちで、すでに現車がある中古車であれば1週間から10日くらいで自分の名義になって乗り出せるものもありますが、人気の新型車ともなると納車までに数カ月を要することも珍しいことではありません。

 一般的に国産車の新車の場合はよほど人気が集中した新型車以外は1ヶ月~2ヶ月で納車されることが通常ですが、これが海の向こうからやってくる輸入車の場合にどうなるかご存知でしょうか?

実は輸入車の方が待たされない場合もある?

 基本的に輸入車は海上輸送、つまり船便によって日本国内に届けられます。もちろん自動車を空輸することも不可能ではありませんが、一度に多くの台数を運ぶことができる船便の方が明らかに輸送コストを抑えられるため、船便が一般的となっています。

 船便の場合は出発地にもよりますが、数週間から1カ月前後船に揺られて日本に到着し、そこからPDIセンターと呼ばれる納車前整備をする施設に運ばれ、整備後に各地のディーラーに運ばれる、という手順になります。

 ただし、注文した車両が完成したからといってすぐに出航するわけではありません。コストを抑えるための船便ですから、少ない台数で日本に向かうことはなく、ある程度の台数がまとまってからの出航となります。そのため、納期がかかるというのは目に見えている……と思ったら実はそうでもないのです。

 実は日本で販売される輸入車のほとんどは、その輸入車を取り扱うインポーター(販売店)が事前に「この車種はこのグレード、このボディカラーが売れそう」ということを見越して、本国に発注して在庫しているものなのです。

 そのため、日本で販売される輸入車のグレードは、本国に存在するグレード数よりも少ない設定になっていることがほとんど。これは選択肢を絞ることで、過剰に在庫をするリスクを減らすためという理由があるからです。

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