次期「CX-5」なのか!? マツダの斬新「クーペSUV」次世代“魂動デザイン”が美しすぎる! 新型「ARATA」コンセプトモデルとの関係は?
「北京モーターショー2024」でマツダは、クロスオーバーSUVのコンセプトモデル「マツダ アラタ」を世界初公開しました。このモデルは新型「CX-5」とも噂されましたが、一体どうなるのでしょうか。
めちゃカッコいい「マツダ アラタ」どんなモデル?
近年マツダは、クロスオーバーSUVを多くラインナップして人気を集めています。
そんなマツダが2024年4月に開催された「北京モーターショー2024」で、新型電動車のコンセプトモデル「MAZDA 創 ARATA(以下、マツダ アラタ)」を世界初公開しました。
このマツダ アラタは、同時に発表された「EZ-6」に続く第2弾の新型電動車として、2025年中に量産化し中国市場に導入予定のモデル。セダンのEZ-6に対して、クーペ風のクロスオーバーSUVスタイルを持っています。
マツダ アラタのデザインテーマは「SOULFUL + FUTURISTIC × MODERN」とし、新エネルギー車による新しい生活様式をイメージさせるような未来的でモダンな造形を、マツダデザインが追い求める“動くことへの感動”や、魂動デザイン特有の生命感を融合させながら具現化。一目でマツダのモデルであることを感じさせるスタイルとなっています。
サイドビューは、分厚いドア断面と4つのタイヤにしっかりとトラクションがかかる立体構成とし、魂動デザインらしい力強いダイナミックな造形を表現。また、2つのウイングが重なった“クロスウイング”のリアコンビランプ採用により、新しいマツダブランドを訴求します。
さらに、ボンネット先端部やフロントバンパー両端、Dピラー内側などに空気の通り道を設定し、空力特性の向上とともに、近未来的なスタイリングを提案したとマツダは説明しました。
このモデルは一部で次期「CX-5」を示唆するモデルという声もありましたが、一体どうなるのでしょうか。
今回発表されたマツダ アラタは、EZ-6と同じく、マツダと合弁事業のパートナーである長安汽車の協力のもと、長安マツダが開発・製造を行うものとされています。
EZ-6は長安汽車のプレミアムブランドであるディーパルからリリースされている「SL03」がベースとなっていることから、アラタも長安汽車のモデルがベースとなる可能性もあるでしょう。
そうなるとCX-5とは出自の異なるモデルとなることから、このマツダ アラタが次期CX-5となる可能性は低いと言えるのではないでしょうか。
マツダは2024年5月の決算発表で、マツダ初となるBEV専用プラットフォームを採用した新型車を2027年に導入すると発表しています。
このモデルはマツダオリジナルのプラットフォームとなると考えられ、マツダ アラタとはまた異なるモデルとなるはず。
またBEVの新型車となれば既存の車名を踏襲せず、新たなネーミングが与えられる可能性が高いと言えるでしょう。
加えてこの決算発表でマツダは、「次期『CX-5』にマツダ製のハイブリッドを搭載する計画」とアナウンスしました。
そうなると、このマツダ アラタは次期CX-5とは直接的な関係性はほとんどないモデルと考えるのが妥当です。
ただし、マツダ アラタに採用された新たなデザインアイデンティティが次期CX-5に採用される可能性は十分あることから、このコンセプトモデルから次期CX-5を予想するのも面白いかもしれません。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
マツダのSUVはどんどんクーペ化していく。
現状でも、ただでさえ狭い後席足元、低い室内高なのにますます悪化する一方としか思えない。
鼓動デザインとやら、陳腐化して存在意義が問われる。