怒り心頭! コンビニの駐車場を「赤信号ワープ」で無断通過…これって法律違反? 過去には死亡事故も 危険な「ショートカット」がなかなか逮捕できないワケ

赤信号待ちを避けるため、交差点に面した施設の駐車場を無断で通過していく「コンビニショートカット」。過去には死亡事故も起きている危険な行為ですが、どういった法律違反になるのでしょうか。

コンビニの敷地を無断で通過

 交差点を左折する際、信号が青になるのを待っているとします。
 
 すると後ろのクルマが、左側にあるコンビニの敷地に入っていき、そのまま左折先の交差道路に合流していってしまいました。
 
 赤信号を待つ必要が無く「ラッキー」と思ったのでしょうが、コンビニからしてみれば、自分の店で買い物をするわけでもないのに、自分の都合で勝手に通り抜けられたように感じます。
 
 こういった運転行為は法律違反にならないのでしょうか。

パトロール隊の目の前で起きた「怖すぎる」運転とは!?
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 こうした行為は、通称「コンビニショートカット」などと呼ばれ、社会的に問題視されるようになりました。

 コンビニのほか、スーパーマーケットやショッピングモール、ホームセンター、ガソリンスタンドなどでも、交差点の2面に接している敷地であれば、ショートカットの対象として「利用」されてしまいます。

 さらに、渋滞の車列の前に行くために、コンビニへ手前出入口から入り、先の出入口から出て車列へ再合流する「コンビニワープ」というケースも多数報告されています。

 こうした場所は「私有地」であることを横においても、基本的に「クルマを停め、クルマから下りて歩き、施設まで歩いていく」という場所です。

 つまり、歩行者とクルマが混在することが前提の場所。駐車・発進するクルマもそれを念頭において十分徐行していることが前提ですし、通過交通としての交通量も想定されていません。

 もしこうしたショートカットが常態化すれば、駐車場の交通量が増加し、歩行者にとって常に危険と隣り合わせになります。ドライバーの意識は常に駐車ではなく「その先」に向いていて、駐車場にいる人々のことへの注意はおろそかになっています。なぜなら、ドライバーにとっては「一般道路」と同じ扱いで走行していて、脳内では一般道路のように急に飛び出してくる人もそうそういないことになっているからです。

 そうした「ここも一般道路だ」と勝手に認定して走行したことで、死亡事故も発生しています。大分県宇佐市で2020年3月、焼肉店の駐車場で、利用客でないただの通過利用で走行した軽トラックに、3歳の女の子がはねられ、死亡するという痛ましい事故になりました。

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