パイオニア「カロッツェリア」から2024冬の新商品が登場! デモカーを一気に体感してみたらその性能に驚いた
「サイバーナビ」などのハイエンドモデルを搭載したエクストレイルを体感
最後に体感したのは現行型エクストレイルで、ヘッドユニットがサイバーナビの「AVIC-CQ912IV-DC」、スピーカーがフラッグシップモデルの「TS-V174S」という、今回の新アイテムの中で最もハイエンドな組み合わせで、インナーバッフルの「UD-K5313」とサブウーファーの「TS-WH500A」が脇を固めるという構成です。
こちらのエクストレイルでは、サウンドチューニングキットは使用せず、カスタムフィットスピーカーの美点であるポン付け状態での装着のみの構成で、イコライザーなどでチューニングを施した仕様でしたが、ヘッドユニットとスピーカーがもともと持ち合わせているポテンシャルの高さ故なのか、圧倒的にクリアで奥行きのあるサウンドに圧倒されました。
TS-V174Sはフラッグシップモデルということもあって、ハイグレードモデルのCシリーズに比べて倍ほどの価格差がありますが、実際に聴き比べてみるとその価値は十分にあると感じさせられました。
高精細、高画質で鮮明に記録できるドライブレコーダー3機種も同時に登場
そしてこちらは今回は実際に体感することはできませんでしたが、2カメラタイプのドライブレコーダー3機種も発表されています。
その中でも上級モデルの「VREC-DZ810D」は、フルHDの約4倍の高解像度4K録画に対応し、万が一の際にも高画質で鮮明な映像記録が可能となっている点がトピックです。
また夜間でも色彩豊かに記録できる「ウルトラナイトサイト」にも対応。これは高感度・高画質を実現するSONY製CMOSセンサー「STARVIS」とカロッツェリア独自の画像認識・処理の知見を生かした「AI-ISP(Image Signal Processor)」を組み合わせたもので、夜間の走行や暗闇の駐車場でもコントラスト豊かなメリハリのある映像を記録できるものとなっています。
ミドルクラスの「VREC-DZ410D」は4KではなくフルHDとなりますが、ウルトラナイトサイトを搭載することで昼夜問わず高画質な録画を可能としたものです。そしてエントリーモデルの「VREC-DZ210D」はリーズナブルな価格かつコンパクトなボディでこれからドライブレコーダーを取り付けたいというユーザーにピッタリのものと三者三様の特徴を持ったものとなっています。
そしてこの新機種のドライブレコーダーは3年間のメーカー保証がつくというのもトピックです。夏場は高温になるなど厳しい環境に取り付けられるドライブレコーダーはその耐久性も気になるところですが、メーカーが3年の保証をつけるということは、その自信の裏返しと言ってもいいかもしれません。
このように盛りだくさんの新商品体験会でしたが、会場奥にひと際存在感を放つ2台のクルマが…。なんと、そこにあったハイエースとミラジーノはカロッツェリアの“ナカノヒト”のプライベートカーで、最新アイテムが満載されるデモカーとは無関係に、コツコツと自らで創り上げていったものだそうです。
そのためそのこだわりぶりはハンパではなく、“オーディオ沼”の片りんを見ることができましたが、こういったユーザー目線を持ったナカノヒトがいることが、カロッツェリアが多くのユーザーに支持される秘訣(ひけつ)なのかもしれませんね。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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