「えっ…!」オートキャンプ場なのに「“車中泊”禁止」!? なぜ? 原因は「マナー違反」か? 気をつけるべきポイントとは
一時期の勢いこそ収まったものの、キャンプや車中泊のブームはいまも根強く続いているようです。しかしその陰で「車中泊禁止」を掲げる施設も出てきているようです。いったい何が起きているのでしょうか。
静かなキャンプ場ではちょっとした「音」が周囲の迷惑となることも
コロナ禍のときに盛り上がった「キャンプブーム」も、日常の復活とともに次第に陰りを見せたといわれています。ところが、実際には今夏も、キャンプ場は土日祝日やお盆休みの時期は予約が取りづらい状況。まだまだ根強い人気が続いていることを証明しています。
そんななか「車中泊」禁止を掲げる「オートキャンプ場」が出てきたといい、キャンパーの間で注目を集めています。
様々なタイプがあるキャンプ場のなかでも、サイト内にクルマを乗り入れることができる“オートキャンプ場”が近年主流となっています。重たくかさばるキャンプ用品を駐車場からサイトへ持ち運ぶ必要がないなどの利便性が魅力となっているようです。
一般的なテント泊のほか、車内に就寝施設を備えたクルマで寝る「車中泊」ユーザーも増えているといいます。
日本最大のキャンプ場予約・情報メディアには全国5590件のキャンプ場が掲載されていますが、このうち約8割が「乗用車乗り入れ可」となっているほどで、需要の高さがうかがえますす。
しかし一方で、そんなオートキャンプ場のなかで、車中泊がNGとなってしまったケースが生じてしまったケースも。それにはいくつかの理由があるといいます。
ひとつ目の理由が「音」です。
キャンプ場では、夜遅い時間は特に静かにするのが当然のマナー。静寂を楽しむのがキャンパーのたしなみでもあります。
しかし車中泊をすると、クルマからの出入りはどうしてもドアの開閉音が出てしまいます。スライドドアや電動リアゲートの場合、動作の際に警告音が鳴り続けるものもあります。
静かなキャンプ場ではこうした音が思いのほか響き渡ってしまい、周囲の迷惑になります。
また車中泊をしている人の話し声、音楽や動画の音がクルマから漏れて周囲に迷惑をかけることがあります。
テントよりクルマのほうが遮音性が高いと過信し、車内でついつい大声で談笑したり、音楽や動画を大音量でかけてしまうのでしょう。
音問題で最も避けたいのが、社外品として取り付けられた盗難防止装置のセキュリティアラーム音を発生させることです。
この音は相当に大きく、キャンプ場ではなくても迷惑な音量で鳴り響くので特に注意が必要です。
セキュリティアラームを鳴らせてしまう最も多い原因の1つが「ロックした車内からの解錠」です。
ドライバーがリモコンキーを持って車外に出ている間に、車内に残った人がロックを解除した場合、盗難が発生していると誤認し、セキュリティアラームが鳴ってしまいます。
この場合、スマートキーを持った人がクルマに近づいて解錠ないしは施錠の操作をしないと、アラーム音が止まりません。
トイレの場所が遠いなど、キーを持った人がクルマから遠くに行ってしまったときにセキュリティアラームが鳴ったら、解除できる人がやってくるまで時間がかかり、悲劇でしかありません。
スマートキーを持って車外にでなくても、キーを後部座席やラゲッジに持ち込んだり、どこかの隙間に落としたりしても、クルマとの通信が切れた状態になる場合があります。そんな状態でドアロックを解除すると、やはりセキュリティアラームが鳴ってしまいます。
また、大きな木の実などがボンネットに落下したことで、セキュリティアラームが鳴るケースもあるといいます。
防犯との兼ね合いもあって難しいところですが、オートキャンプの際だけアラーム機能を停止させることも、対策のひとつとして考えましょう。
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