スズキ新型「軽バン」登場! ターボ復活&CVT新採用の新型「エブリイ」がスゴい! どんなモデルに進化した?
2024年2月におこなわれたスズキ「エブリイ」の一部改良では、CVTを新たに搭載したほか、ターボ車が復活しました。どのようなモデルになったのでしょうか。
「エブリイ」に念願のターボ車復活!
軽自動車でありながら、広い荷室スペースを誇ることでビジネスユーザーだけでなく、一般ユーザーからも高い人気を誇るのが、軽ワンボックスバンのスズキ「エブリイ」です。
現在は2015年に登場した6代目モデルが現行型として販売されていますが、2024年2月に一部仕様変更がおこなわれ、いわゆる“6型”に進化しています。
今回の改良では法規対応だけでなく、パワートレインにも変更がなされるという大掛かりなものとなっており、なかでもトランスミッションにCVTが採用されたのが大きなトピックとなっています。
改良前のエブリイでは、5速MTのほか、4速ATのラインナップとなっていましたが(過去には5速AGSも存在)、今回の改良で、最も安価なエントリーグレードである「PA」以外の2ペダルAT車では、トランスミッションがすべてCVTへ置き換えられました(PAは4速ATのまま)。
これによって静粛性はもちろん燃費性能が大幅に向上しており、いままで19.8km/Lだったものが、22.1km/Lまでアップしています(PAリミテッド・JC08モード燃費での比較)。
またCVT車の4WDモデルには、使用状況や路面状況に応じて「2WD」、「4WD AUTO」、「4WD LOCK」の3つのモードが選択可能な電子制御式4WDが搭載。
ぬかるみなどで駆動輪の左右どちらかが空回りした場合、空回りする方にブレーキをかけることで、もう一方に駆動力を伝達して脱出をアシストする「ぬかるみ脱出アシスト」も搭載され、利便性がさらに高まりました。
そしてもうひとつのトピックが、2022年4月の改良のタイミングで消滅していたターボエンジン搭載モデルの「JOINターボ」が復活した点です。
このJOINターボは、最高出力47kW、最大トルク95Nmの出力を持つ「R06A」ターボエンジンが搭載。
改良前のターボと共通となりますが、トランスミッションがCVTとなったことで、14.8km/Lから20.7km/Lへと大幅に燃費性能がアップしました。
残念ながら、それ以前に設定されていたJOINターボの5速MT車は復活しませんでしたが、NAに比べて余裕のある走りが味わえるターボとCVTの組み合わせは歓迎したいユーザーも多いのではないでしょうか。
さらに、このJOINターボには、後席両側ワンアクションパワースライドドアとフルオートエアコンがセットオプションで用意されるなど、ワゴン並みの装備も用意。
荷室を目いっぱい使いたいからバンがいいけど、快適装備も欲しいと考えるユーザーにとっては嬉しい仕様となっています。
そのほか、一部グレードに運転席シートヒーターや助手席シートバックテーブル、キーレスプッシュスタートシステム、後席両側スライドドアクローザーが設定されたほか、先進安全装備のスズキセーフティサポートを全車に標準装備。またLEDヘッドランプも一部グレードに標準装備されています。
そして、商用モデルでありながらボディカラーの設定が豊富なのもエブリイの魅力のひとつでしょう。
従来型から設定されていた「クルーカーキパールメタリック」のほか、新色として「デニムブルーメタリック」と「モスグレーメタリック」が追加(グレードによる)されているのも見逃さないポイントです。
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ビジネスカーとしてだけでなく、遊びに使えるギアとしても進化したエブリイは、ますます魅力的なモデルに進化したと言っていいのではないでしょうか。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。
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