何かと話題になるけど… 「トヨタ会長・豊田章男」とはどんな人物? 会長だけじゃない肩書、意外な素顔とは
豊田章男氏の好きな食べ物は「普通のカレー?」
2つ目は「スマホの扱いが若者並み」だと言う事です。
プロドライバーとの会話はもちろん、社内からの連絡もレスポンス良く返信。
クルマに関するニュース/情報は社内だけでなく外部がどのように感じているのかを知るために、自らサクサクと調べてキャッチしていると言います。
そのため、検索アルゴリズムは完全に“クルマ中心”だとか。
社内の関係者によると「良い記事/そうではない記事も含めて、誰よりも早く見つけて反応、我々にも共有いただいています。時には会長からの連絡で初めて気が付くような事もあります」と。
筆者も記事を掲載した直後、最初に章男さんからの反応があり驚いた事が何度かあります。
それも単なる社交辞令ではなく、「これは●●だね」と、内容をシッカリと読んだ上での具体的な感想でビックリしました。
ちなみに世の中では「豊田氏はメディア嫌い」と言われていますが、詳しくは「現場に来て取材をしていない批判記事」に対しての話です。
ここ数年、新聞・経済紙でトヨタが伝えたい事を正しく理解せず、曲解な記事が出ていますが、その時にも現場でちゃんと取材している記者に対しては、社内で様々な事情があることも理解しているので厳しい事はあまり言いません。
筆者も時としてトヨタに関して厳しい事を書くこともありますが、それに関するクレームは1度もありません。
以前、章男さんが筆者の記事に対して「イラっと来たが、図星だから何も言えない」と聞いた事もありました。
このように章男さんはスマホを巧みに使いこなす一方で、肝心なスマホを置き忘れてしまう事もあります。
筆者も1度、富士スピードウェイでGRMNセンチュリーにサッと乗り込んでチームスタッフやファンに「お疲れ様~」と声を掛けながら静かに立ち去ったと思いきや、数分後になぜか一人でトボトボ歩いて戻り「スマホを忘れた」と言う“珍事件”も目撃。
そんな反省からか、現在はショルダーストラップを使用しています。
3つ目は「庶民的な食べ物が好き」です。好きな食べ物はカレーライス、それもオシャレなモノではなく、シンプルな “普通”のカレーです。筆者も何度か食事をご一緒した事がありますが、カレー率は高めです。
実は2007年にニュルブルクリンク24時間レースの初参戦時も大量にレトルトカレーを持参。
毎日のように食べていたのでヘルメットの中がカレーの匂いで充満というエピソードもあったと言います。
今、章男さんの1番のお気に入りは愛知県蒲郡市にあるトヨタグループの研修施設KIZUNAで提供される「通称:KIZUNAカレー」です。
これは「健康的で家庭的でホッと落ち着くカレー」と言う章男さんのオーダーに対して、シェフが「地産地消によるCO2削減」、「廃棄素材を活かしフードロス削減」、「健康への配慮」の3つを意識して開発。
ただ、クルマと同じく「これで完成」ではなく、章男さんとシェフとの「料理のキャッチボール」をしながらカイゼンが続けられています。
つまり「もっといいカレーづくりに終わりはない」と言うわけです。
カレーと言えば、章男さんは2022年にタイ・バンコクで行なわれた「タイトヨタ60周年式典」で、「タイに住んだ暁には、ソンブーン・シーフードのすぐ隣に住んで、毎日プーパッポンカリー(蟹カレー)を食べにいくでしょう」と言う発言が話題となりましたが、このプーパッポンカリーも好物の1つ。
ただ、最近では「グリーンカレーにも興味がある」との事でした。
「豊田氏」と「章男さん」を使い分けられている意味を知りたいです