中古車高騰の危機! 「2001年発売のスポーツカー」何があった? 25年ルール解禁で「アメリカ流出」 残存数“激減”の可能性も 「25年前の国産スポーツモデル」を振り返る
25年前の「2001年」に発売されたスポーツカーを振り返ります。米国の通称「25年ルール」が適用され、いよいよ中古車も高騰してきたモデルは、どのようなものがあったのでしょうか。
国産スポーツ「冬の時代」ともいえる時代にデビューしたモデルとは
2026年からさかのぼること25年前といえば…2001年です。
この年に発売された国産スポーツといえば、何があったでしょうか。
2001年といえば、1990年代にデビューし、一世を風靡した国産スポーツの多くがモデル末期を迎えた時期でもあります。
その理由のひとつに、2000年10月1日に施行された「平成12年排出ガス規制」が関係していることは確かです。
この施行日よりも前に認可を受けていたクルマの生産猶予の期間が2002年8月31日とされたこともあり、2002年にかけて、1990年代を飾った国産スポーツが相次いで生産を終了することとなったのです。
「平成12年排出ガス規制対応モデル」として発売することが可能ではないか、ということは当時から指摘されていました。
しかし、モデル末期を迎えていたモデルが多く、ここで多額の開発費用を投じて排ガス規制対応モデルを発売したとしても、月間の販売台数の大幅増が見込めない…。
翌年の2002年には、日産「スカイラインGT-R (BNR34型))、「シルビア(S15型)」、マツダ「RX-7(FD3S型))、トヨタ「スープラ(JZA80型)」が生産を終了しています。
まさに国産スポーツにとって「冬の時代」といわざるを得ない時期であったのです。

そんな「冬の時代」の前夜、2001年にデビューした国産スポーツカーとして、代表的なモデルが3つあります。
まず、2001年2月にデビューした三菱「ランサーエボリューションVII(CT9A型)」が挙げられます。
1992年に登場した「ランエボ」こと「ランサーエボリューション」は、WRC(FIA世界ラリー選手権)で勝つための戦闘モデルとして、ベーシックセダン「ランサー」に高出力エンジンと4WDを詰め込み、ボディの強化を図ったモデルです。
以後、WRCのシーズンイヤーごとに改良を進めており、ほぼ毎年進化(エボリューション)を重ねていきます。
「ランエボ7」とも呼ばれるこのモデルは、三菱のベーシックセダン「ランサー」のうち、通算6代目となる「ランサーセディア」をベース車両とし、ランエボとしては第3世代にカウントされます。
エンジンは「ランエボ」シリーズ伝統の「4G63型」を改良した2リッター 直列4気筒DOHCターボが搭載され、最高出力は280馬力を発生、トランスミッションは5速MTのみとなります。
ランエボ7ではこのほか、三菱自慢の「ACD(アクティブ・センター・デフ)」を採用。3種類の路面ごとにモードを切り替え、旋回性能を高めています。
当時の車両本体価格は299万8000円(消費税込み)でした。
ちなみに、三菱は2001年シーズンのWRCでベース車両を標準モデルのランサーセディアに切り替えており(ただしほとんどランエボ7と同型)、ランエボ7は国内レースやカテゴリの異なるラリーで活躍しています。
2001年7月にデビューしたのが、ホンダ「インテグラタイプR(DC5型・前期)」です。
伝説的な「NSX-R」で好評だった「タイプR」の血統をコンパクトで軽量な「インテグラ」をベースにインストールしたもので、ホンダお得意の「VTEC」高回転型ハイチューンエンジンを搭載。軽快なハンドリングと過激なエンジンを特徴とします。
DC5型は通称「インテR」の2代目にあたり、ベース車両は4代目インテグラの3ドアクーペモデルです。
2リッターDOHC VTECエンジンの最高出力は220馬力を発生、トランスミッションは5速MTのみ。
車両本体価格は259万円(消費税込み)でした。
そしてこちらは輸入モデルにつき、「2001年に販売開始された」という但し書きがつきますが、「シビックタイプR(EP3型・2代目)」もそのひとつに挙げておきます。
インテグラタイプRと同じ「タイプR」シリーズに属すシビックタイプR(EP3型)はイギリスで生産され、2001年12月に日本国内で販売が開始されたモデルです。
先代にあたる初代シビックタイプR(EK9型)よりも大型化したボディと、2リッターに排気量がアップされた2リッターDOHC i-VTECエンジンにより、ホットハッチとして進化を重ねました。
2リッターエンジン「K20A型」の最高出力は215馬力を発生、トランスミッションは6速MTのみ。
デビュー時の車両本体価格は220万円〜253万円(いずれも消費税込み)でした。
このほか、日産「スカイラインGT-R M・Spec」(BNR34型)、マツダ「RX-7 タイプR バサーストR」(FD3S型)、スバル「インプレッサ WRX STi type RA specC」(GDB型)も2001年に発売。
これらのモデルは、通常は右ハンドル車が登録できないアメリカで、クラシックカー認定されて乗ることができる「25年ルール」に適合しており、2026年に「正式解禁」されます。
25年ルールが解禁されれば、日本製のスポーツカーが熱烈に支持されているアメリカに中古輸出されるため、今の中古車相場の高騰が予想されます。
これらのモデルもやはり、現在の中古車相場を上まわって、国内から海外へと旅立っていくのでしょうか。
とはいえ…日本に限らず、海外の熱狂的なクルマ好き、日本製のスポーツカー好きのガレージで大切に扱ってくれるなら、「それもよし」なのかもしれません。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。















































